| きまぐれムービーシアター |
心に残るあの迷作を!
世界の怪作・奇作 大集合!
「お楽しみはここまでだ!」
第8回 SFソードキル
…というわけで、今回の作品は
現代のアメリカによみがえったサムライが武士道に生き、武士道に死す!
SFソードキル(SWORD
KILL)だっ!
ストーリー
冒頭、カナダかどっかの雪山みたいなところに「日本1522年」という字幕
騎馬隊に連れていかれる娘を馬にまたがり駆けつけ助けるサムライが一人!
しかし山道で追っ手に行く手をはばまれ、敵の大将と一騎打ちに!
刀を落とされ、命ごいをする大将に刀をおさめるサムライ だが卑怯にもふいをついて投げた小柄が娘の胸に深々と!
そしてサムライも矢で射ぬかれ、崖から濁流うずまく河へと落ちるのであった…
そして現代、スキーにきたカップルが雪崩で現れた洞窟に入ってみると、そこには氷づけになった人間の姿があった…
そして3週間後、ロサンゼルス・カリフォルニア低温外科医療法研究所
そこでは日本から運びこまれた400年前のサムライの蘇生実験が行われ、実験は成功!かくして400年前のサムライは現代のアメリカによみがえったのである…
と、設定だけ見ると、なんかムチャクチャなイロモノみたいだけど(つくっているのがエンパイアだし(^^;)これが大マジメな作品なんですね! 特ダネを追っていた女性記者とサムライの心の交流を通じてストーリーがすすんでいくんですが、サムライというものをかなり真面目に取り上げているんですよね、これが
女性記者がサムライのもっていた刀の鑑定を頼んだ知り合いの日本人老骨董屋が「サムライは死の準備に一生をかけた…いざという時恐れずに死に立ち向かうために」(このセリフがラストの伏線になっているんです!)と説明して、記者が武士道(ブシドー)を「戦士の道」(ロード・オブ・ウォリアー)と解釈するなど、なかなかナイスなセンスです!
サムライ(ヨシミツ、略してヨシと呼ばれる。 劇中何度も「拙者マカベ一族のタガ・ヨシミツじゃ! うぬらは何者じゃ! ここは…どこじゃ?」というセリフが聞ける…というか、ほとんどこれしかしゃべらないんですけど(^^;)の刀にすごい値打ちがあると思い込んだ研究所の作業員が刀を奪おうとして逆に切り殺され、(この時「たわけたことをするな!よさぬか!」というセリフが聞けます)サムライは夜の町へとさまよい出るのであった…
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その後サムライは町のチンピラに襲われていた退役軍人の老人を助け(この時老人が「あんたも軍人だろ…一目見て分ったよ」というあたりもなかなかいいセリフです!)老人に連れて行かれたスシ屋で他の客が「トシロー・ミフネだわ!」と軽いギャグをかましてくれたりしているうちに、仕返しにきたチンピラをまたまた切り捨てたサムライは結局殺人犯として警察に追われる身に…
女性記者と老骨董屋にかくまわれたサムライだが、殺人事件の責任逃れ(人体実験の証拠隠滅)のために殺そうとする研究所の職員に追われ、女性記者と山の中へ逃走!
この時、サムライの脳裏にかっての記憶が今の状況と重なって浮かんでくる演出がナイスです!(劇中、老骨董屋から「ヨシミツは日本の高名な武将であったが、戦乱の世を嫌い隠遁しようとしたところ、敵対する武将に妻のチドリを殺され、自身も崖から落とされ生死不明となった」という史実!が語られる)
そしてライフルで殺そうとした研究所の職員の首に刀をつきつけたサムライ、命ごいする職員! その時サムライの脳裏にかって命ごいをし、自分を裏切った武将の姿が…そしてサムライは…今度も刀をひくんですよね!(この時の藤岡弘の演技がいいんです! でも結局、研究所職員はひきょうにも後ろから襲いかかって…今度は切られちゃうんです(^^;)
山の中、崖っぷちまで最追いつめられたサムライ、最後は警官のピストルに撃たれ「…武士の道は…死じゃ!」と笑顔で言い残し、再び水の中へと落ち、今度こそ永遠の眠りにつくのであった…
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という話なんですが、この作品、藤岡弘の演技が光ります! オーバーアクション気味の暑苦しい演技ってちょうどアメリカ映画向きなんでしょうかね〜! で、結局サムライは自分の置かれた状況を何一つ理解することなく、サムライとしてふるまい、サムライとして死んでゆく…いい作品なんですよね…これ日本で作ったらJAC(…まだあるのかな?(^^;)の笑えないギャグ映画になるとこなんでしょうけど…これってやっぱり「どう考えても馬鹿馬鹿しい役柄」を真剣に演じた藤岡弘の功績なんでしょうねえ、きっと。
サムライの描写も、「誇り高い戦士、だが争いは好まず」みたいな感じで好感がもてます!(劇中、サムライの知能がたいへん高いことを示すテストのシーンもあり、決して「現代によみがえった原始人(野蛮人)」的には描いてないのもポイント高し!)
なんでまたエンパイアみたいな会社でこんな良質なSF映画の小品をつくったのかよく分りませんが…(^^;) レンタルショップで見かけたら一度観てみて損はないですよ!(^_^)…きっと!
ただ惜しむらくは、サムライのセリフを藤岡弘自身があてていて…劇中「壊れた日本語」が聞けないんですよね!(^^;)
…というわけで、きまぐれムービーシアター第8回
現代のアメリカによみがえったサムライが武士道に生き、武士道に死す!SFソードキルをお送りしました!
そこで次回は!
とてつもないキャラクターが友情出演!
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御大自ら生命を吹き込んだとの噂もある…
ジム・ダンフォースの職人芸(だけ(^^;)が光る!
「恐竜の惑星」COMING SOON!