| きまぐれムービーシアター |
心に残るあの迷作を!
世界の怪作・奇作 大集合!
「お楽しみはここまでだ!」
第12回 GODZILLA 1985
…というわけで、今回の作品は!
「人類に討つ手なし!」
いよいよ上陸する「神のトカゲ」にちなんで…
復活した「ゴジラ」の海外再編集版にして、幻の名作「怪獣王ゴジラ」の正統なる続編でもあるという…
GODZILLA
1985だっ!
ストーリー
暴風雨の中、翻弄され座礁寸前の漁船(八幡丸) だがその時雷鳴を切り裂くように轟く咆哮!
巨大な獣の影と咆哮から目覚め、額の汗をぬぐう初老の男(銀髪の外国人)彼の胸に30年前のあの悪夢が再び甦ってきた…そしてあの神の獣との再会の予感も…
というわけで! この作品は1985年製作の東宝作品「ゴジラ」の海外公開用の再編集版なわけで、基本的なストーリーはまったく同じ!新たな特撮追加シーンもありません!(…と思います、少なくとも「キンゴジ」のように「ゴジラvsアメリカ第7艦隊」みたいな大規模なシーンはなし) そんでアメリカ側の主役というかストーリーテラー(狂言廻し)として登場するのが…1985年製作の東宝作品「ゴジラ」の海外公開用の再編集版「怪獣王ゴジラ」(GODZILLA,THE KING OF THE MONSTERS!)の米国海外特派員の新聞記者スティーブ・マーティン(レイモンド・バー)その人であった!
…というわけで本作品はアメリカにおいては前作の完全なる続編として編集されており、マーティンはゴジラを目撃した唯一のアメリカ人生存者として登場、米国防総省にアドバイザーとして招かれる…という構造になっているんです
本国版ゴジラも旧ゴジラ(…あ〜ややこしい!)の続編として作られており、要するに(「ゴジラの逆襲」〜「メカゴジラの逆襲」までの)旧作品群は「なかったこと」とされているのは周知な事実なわけですが、本国版でもなしえなかった「旧作の主要登場人物が同一役柄で再出演する」というのをやっちゃているわけで、そこら辺のデティールへのこだわり方がナイスです!(^_^)
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基本的なストーリーはまったく同じ…すなわち「ショッキラスがでてきて、ゴジラがでてきて、沢口靖子がでてきて、武田鉄矢がでてきて、スーパーXがでてきて、涙を流して立ち尽くす総理がでてきて終わり」なんですが(笑)、この作品のお楽しみどころとしては再編集版ならではの相違点…「自然の力の象徴としてのゴジラ像」と「小粋なアメリカンジョーク」なんですね!
今回はアメリカ側の出演者が全て国防総省(…だと思いますよ、たぶん)の作戦司令室内で固まっているため(撮影なんか3日で済んだんじゃないかと思ちゃいますが)ほとんど「セリフのみの芝居」になっているんですが…これがなかなか面白いです!
例えばまだゴジラが登場する前、仕官が上官に異常現象を報告する中で「大島の海岸にシラミの死体があがりました…体長150センチの」とか言ってるんですよね〜こういう細かいディテイールを積み重ねることでイメージがつくられていく…モンスター映画をつくって80年!…ここら辺は歴史と伝統の差、なんでしょうねえ、きっと
そんで「小粋なアメリカンジョーク」も連発されますよ! ソ連原潜を破壊するゴジラのソナー映像をもって「男前だな…ソ連の原潜を片手で撃沈、スカウトしますか?」とジョークをとばす部下に黙って写真をひっくり帰す上官(上下逆に見ていた!)とか、後半東京副都心を蹂躙するゴジラの映像を見ながら「都市再開発計画みたいだな」とか(オイオイ(^^;)
そうそう!そんでこの映画では当然のことながらソ連が悪者になってます(笑) ゴジラの東京湾襲撃で誤作動した核ミサイル発射装置を瀕死の重傷で止めようとするソ連大使が…「わたしがやらねば」とか言って最後の気力で核ミサイルを発射したりとか(爆笑) ついでにゴジラに対して核攻撃を主張する米ソ両大使に総理大臣が「もしゴジラがあなた方の祖国に現れた時…あなた方はためらいなく首都ワシントンやモスクワに核を落とせますか?」とかなんとか(うろ覚え)ウェットたっぷりに言う(個人的にやな)シーンがカットされ「日本には非核三原則があります」の一言で片づけられてます
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んで、司令室にまねかれたマーティンはゴジラに対するいかなる攻撃も無力といい放ち、「ゴジラは嵐や津波のような自然の力と同じです…奴を理解し、奴に対処し、奴と通じ合わねば」とかまったくアドバイザーとして役にたちませんが…結局この作品ではゴジラを「自然災害の一種、人類にとって不可抗力なもの」として捕らえているわけで、これはこれで正しい見方なんですよね! 本作では前作のオキシジェンデストロイヤーのような超兵器によって倒されるのではなく、帰巣本能を利用して火山に誘導され、誘発された噴火によって倒されるわけですから…
そして火の海の中へ消えてゆくゴジラを見ながら、涙を流して立ち尽くす総理…という迷(?)エンディングになるわけですが、そこに同じように(国防総省内で)たちつくすマーティン達の映像と次のナレーションをかぶせることで、個人的にはオリジナルよりもはるかにスッキリした作品に仕上がった…と思うんですが?
自然は人間の卑小さを思いださせてくれる
人間の高慢が生んだ恐ろしい結果を批判し
嵐や地震やあるいはゴジラと対決させ
我々の弱さを思い知らせる
人間の尊大さが自らの野望の行く手を阻むのだ
ゴジラは− 罪のない悲劇の怪物は地の底へ姿を消した
いずれにせよ 人間が彼を見る機会は二度となく
その教訓のみが後に残るのだ(エンディングナレーションより)
…というわけで、きまぐれムービーシアター第12回
海外版でもやっぱり武田鉄矢とスーパーXは出て来ちゃったのね…(^^;)
GODZILLA 1985をお送りしました!
そこで次回は!
「ある時は田舎の老婆!またある時はキュートな白衣の天使!しかしてその実態は?」
倉田保昭が「中国人ヒーローの役を演じ悪の日本人と闘う!
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いくつかある唯一の(笑)完全主演作品…
「爬山虎」COMING SOON!