| きまぐれムービーシアター |
心に残るあの迷作を!
世界の怪作・奇作 大集合!
「お楽しみはここまでだ!」
第14回 悪魔の墓場
…というわけで、今回の作品は!
ロメロ・ゾンビを換骨奪胎!
(たぶん)日本でもっとも早く公開された「生ける屍(リビング・デッド)」たちの群れ…
悪魔の墓場(LET
SLEEPING CORPSES LIE)だっ!
ストーリー
臓物をひっぱり出して喰いたい!
かさぶたをはがして生き血を吸いたい!
重い墓石をはねのけて、冷たい土の中から一斉に立ち上がった死人たち!
(宣伝コピーより)
この作品は「悪魔のいけにえ」「悪魔のはらわた」に続く「悪魔シリーズ第3段」として公開されたんですが、当然のことながらこれらの作品の間に関連はありません! 日本の配給会社が勝手にでっちあげたシリーズです!(「キャリー」を第1段とする「パラサイコシリーズ」というのもありましたな…)
ちなみにこの作品公開時期、やたらと「悪魔の〜」と冠したタイトルが多いんですよねー、後年の「死霊の〜」もそうですけど、日本の配給会社(含むビデオリリース)ももうちょっと考えてタイトルつけたらいいのに!とか思っちゃいますよね…(^^;)
実はこの作品は…はっきり言ってジョージ・A・ロメロの「生ける屍の夜」(未)(NIGHT OF THE LIVING DEAD)のリメイクというか…パクリです!(^^;)
「生ける屍の夜」(未)(NIGHT OF THE LIVING DEAD)について説明はいらないと思いますが…一応「ゾンビ」(DAWN OF THE DEAD)、「死霊のえじき」(DAY OF THE DEAD)のロメロ・ゾンビ三部作の第1部にあたる作品です(この作品のみ劇場未公開(ビデオリリースのみ)、ちなみにこの3作のタイトル、原題では「生ける屍の夜」「生ける屍の夜明け」「生ける屍の日」と、ちゃんと整合性をもってつけられているんですよね!それなのに3作目が「死霊のえじき」とは…(T^T)
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んで、お話の方は、週末にロンドンから郊外の友人宅へ遊びに行くところだった骨董品屋の若主人が、たまたま便乗させてもらった車の持ち主の女(郊外に住む姉の所へ行く途中)と立ち寄ったその姉の村で、超音波を使った新型の害虫駆除実験が行われていた…
ということで!あとはご想像とおりこの害虫駆除機の影響により甦った死人が生きている人間をむさぼり喰う!という展開になるわけですが、この害虫駆除機ってのが超音波を利用して昆虫の闘争本能を刺激、同種族同士で殺し合うようになるという、「環境にやさしい」システムなんですが、(複雑な神経系統には作用しないという設定)「死んで間もない人間の神経組織は一種原始的な昆虫のようなもんだ」とかなんとかいう理屈で死人がよみがえるんです!
そんでその伏線として、実験がはじまってから次々と狂暴な赤ん坊が生まれて、看護婦の目玉をえぐり取ったりしちゃうという描写があるんですが(生まれてまもない赤ん坊の神経組織も原始的な状態!)ここら辺りのイメージはなかなかナイスなんですが…なんせ「ゾンビ」が世界的にブレイクする前の作品ですから、まだオカルトとの境界線があいまいな時期で、この作品における「生き返った死体(特に名はない)」も死んでいるから写真に映らなかったりとか、なんか幽霊とかとイメージがごっちゃになってたりするのがちと、残念ですねー(T^T)
で、この死体に襲われた人間も死んでのちよみがえるんですが、普通のゾンビとかと違って、血を媒介として生命を吹き込むことで仲間を増やすという設定!(生き返った死体が手についた血をちょんちょん、と死体の顔につけると甦る、という描写)ここらあたりもオカルトとの境界線があいまいな部分ですが…一種独特の雰囲気を醸しだしているんですよね、逆に!(^_^)
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この生き返った死体は、死んでいるから当然殺してもしなないわけで(笑)唯一の撃退法が「頭部破壊」じゃなくて、「火に弱い」ことなんですけど、まあよく燃えること燃えること!ちょっと火を近づけただけでロウソクみたいにメラメラと(笑)…ラストは病院での生き返った死体との攻防戦になるんですが、ここで検死解剖が終わって腹に縫い目のある死体、とかなかなかナイスなキャラがでてきます!
結局、主人公は死者たちを全部焼き払うんですけど(それまでの事件の真相を知っている主要登場人物は全員死ぬか、生きる死体になって焼かれている)一連の殺人事件の犯人と誤認されて警察に射殺されて…お約束どおり(笑)生き返って自分を撃った刑事を殺しておしまい!というなんとも救いようのないラストになってます(^^;)
今から観ると生き返った死体のメイクとかが本当にメイク(笑)…つまりアプライエンスとかを使用していない「ちょっと顔色を悪くして血ノリをつけた」程度のもんでチープなんですが(^^;)、なんか独特の雰囲気があってなかなか味わい深い作品なんですよねー 「内蔵をえぐり出してむさぼり喰らう」という描写もたぶん本邦初でしょうし…歴史的意義(?)から言っても一見の価値はあるんじゃあないでしょうかねえ?
(ちなみにこれってロードショー公開の時はたしか「吸血の群れ」とのカップリングだったんですよね(^^;)
…というわけで、きまぐれムービーシアター第14回
悪魔の墓場をお送りしました!
そこで次回は!
「その女クレクレ〜!」
放射能の影響で突然変異をおこしたタコが美女を求めて闊歩する!
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巨匠リック・ベイカーのフィルモグラフィーにいつまで残るかこの作品?
「吸盤男オクトマン」COMING SOON!