Sponsored Link
きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第19回
中華丈夫(少林寺VS忍者) 


…というわけで、今回の作品は!

1978年度香港映画興行収入ベスト10(第10位)!
幻の作品と思っていたらニンジャ映画ブームの時に間違って?(^^;)ビデオ化された
 中華丈夫(少林寺vs忍者/HEROES OF THE EAST/SHAOLIN CHALLENGES NINJA)だっ!

ストーリー


さてと!時代はたぶん「怒りの鉄拳」と同じくらいなんでしょう!
(理由は…人力車が使われているから!あ、安直〜っ!)

貿易商の息子アトウ(リュー・チャーフィ)は父の友人の娘である、許婚の日本娘ユミとの結婚をしぶっていたが、叔父につれられてきたユミの美しさに一目ぼれしてコロリと趣旨替え!いそいそと新婚生活にのぞんだのだが…

というわけで!この作品コメディータッチで描かれていて、リュー・チャーフィ演じる金持ちのボンボン(死語)アトウは武術の達人ではあるんですが、けっこうノリが軽くて、後の「ワンチャイ」シリーズのウォン・フェイフォンをさらに軟派にしたようなキャラクターで、チャーフィなかなかいい味だしてます!

ラブラブな新婚生活が始まるかと思いきや、ユミは朝早くから庭に出てカラテや柔道の稽古に精を出す…実はユミも日本武術の達人だったんですね!(なんたる偶然というか…ご都合主義というか(^^;)

アトウはユミに中国武術を習わせようとするが、ユミは日本の武術こそが本物だと言い張り、負けじとアトウは日本人は昔からなんでも中国文化の真似をしてきた、中国の武術こそ本物で日本武術は偽物だと言い返す!

てな感じで、一歩もひかぬまま壮絶な夫婦喧嘩に!とにかくことあるごと槍や刀を持ち出して真剣勝負をするもんだから、まわりの迷惑も相当なもんですけど、次第に抗争がエスカレートしていき、ユミが忍術の暗器をもちだしてきたからついにアトウの怒りも頂点に達し、道場でカラテ対拳法の真剣勝負で雌雄を決することになり…(するなよなー(^^;)

完敗したユミは…家出して実家(日本)に帰ってしまったのでした!(^^;)

すっかり悲嘆して酒浸りの日々を送るアトウを見かねて、幼なじみの使用人がアイデアを!

なんとユミ(日本武術)に対して挑戦状を!これでユミが帰ってくると思いきや…

手紙はユミの幼なじみで武術の師範サンゾウ(若き日の倉田さんが2枚目風味のいい演技!)の手に渡ることになり、ユミの師事する道場の師範以下弟子たちがアトウと対すべく中国に渡ったのだった!

最初に対決した剣術家が完敗した証として差し出した刀をアトウが両手で受け取らなかったため、何故か殺気立つ日本人武術家たち! わけがわからず困惑するアトウの元へ、自分のわがままから大変な事態になったことを反省してすっかりしおらしくなったユミが戻ってきて(それまで自分が日本人であることを誇示し、和服のままだったユミが中国服を着て帰ってくるという演出がナイスです!) 

「両手でうけとっていればいい友人となれたのに…受け取らなかったことは相手を侮辱することなのです!」と思わず「おお、そうだったのか!」と納得してしまったりするんですが、たぶんそんな風習はなかったでしょう(^^;)けど、演出がうまくて説得力がとてもあるんですよね〜

というわけで!後はひたすらとラストまで延々と日本人武術家とアトウの闘いが繰り広げられるんですが!

日本刀に対しては中国の剣、カラテに対して酔拳(余談ですがものの本によると香港映画ではじめて酔拳をとりあげたのがこの作品らしいです)ヌンチャクに対しては三節棍…というように日本武術と中国武術の対比をうまく取り入れたアクションがすばらしく、闘いの合間の軽いコメディタッチの息抜きもあわせてラストまで見飽きさせません!

そしてまた、敗北した日本人武術家たちが素直に負けを認め、アトウの技を讃えるのが格闘マンガ風でいいんです(^_^)

そして最後は倉田さん扮するサンゾウ(ユミの幼なじみで、ほのかな恋愛関係にあったような演出がナイス!この作品は一人の女性をめぐっての恋のさやあての話でもあるんですよね)との忍術合戦!(中国では隠身術とかいうんですかね?)

ラスト、闘いに勝利したアトウは日本人武術家たちに対し、そもそもは妻を呼び戻そうとしたことで、君たち日本人武術家を侮辱したつもりはない「大事なのは術ではなく人の道だ!でもこれで一件落着だ」と告げる

感極まった剣術家が差し出した刀を今度は両手でガッシリ受け止めて大団円!


…という作品なんですが、この作品、東南アジア諸国で大ヒットし、83年には香港でリバイバル上映されたという、知っている人は知っているショウ・ブラザーズの隠れた(?)名作なんですよね〜

たぶんリバイバル上映時に「ニンジャ〜」の名を冠したため、間違って(?)ビデオ化されたんでしょうけど…とにかく最初から最後までアクションの連続で見飽きさせない優れた作品です!

(ちなみにこの年、78年の香港興行収入第5位は「少林寺36房」 チャーフィ、ノリノリの時の作品ですね!(^_^)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第回

 「中華丈夫」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」