| きまぐれムービーシアター |
心に残るあの迷作を!
世界の怪作・奇作 大集合!
「お楽しみはここまでだ!」
第21回
アリーナ
…というわけで、今回の作品は!
これぞ文字通り、究極の「異種」格闘技戦!
宇宙の闘技場を舞台に、異星の闘士たちが激突する…
今は亡きエンパイアの佳作の1本
アリーナ(ARENA)だっ!
ストーリー
時は(たぶん)未来、舞台は宇宙(のどこか)、という極めてアバウトな舞台設定のこの作品! 人々はコンピューターに日常生活のすべてを管理された生活を送っていた。 だがあまりに機械化された社会の中で闘争本能のはけ口が必要とされた。 それが「アリーナ」と呼ばれる各惑星から選抜されたエイリアン・ファイターたちによる究極の「異種」格闘技戦であった…(文中筆者推測度85%)
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で、冒頭いきなり宇宙に浮かぶコロニー(?)のアリーナから、チャンプのホーン(半獣半機械のブルファイター)と往年の名選手スピナー(強化服を着用したハ虫類タイプの技巧派(?)ファイター)との全宇宙に向けてのタイトルマッチシーン!
圧倒的パワーで攻めまくるホーンにスピナーは防戦一方。 そして決勝ラウンド、腕に1本注射をきめるホーン…って、あからさまなドーピングだあっ!(^^;) たちまち血中のアドレナリン濃度(?)がMAXになったホーンはスピナーを場外に放り投げ、叩きのめす! 乱れ飛ぶブーイング、絶叫するアナウンサー「ホーンはたしかにチャンピオンです、しかしスポーツマンか?答えはノーです!」
アリーナはもはや純粋の格闘技でなく、形骸化した会長にかわって実権をにぎる、暗黒街の顔役ロゴ(ホーンのオーナー)の私利私欲を満たすための道具となっていたのだった…てな感じで結構多彩な登場人物がでてくる割には、ストーリーが変にひねってなく単純明快、勧善懲悪宇宙SFスポ根モンスターバトルムービーです!
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舞台がスペースコロニー(?)という設定なので、ロケなしのオールスタジオ撮り、しかも広いセットなし(メインとなるアリーナも東京ドームというよりは、後楽園ホールといった感じ)でてくるモンスター(酒場の客みたいなエキストラも含めて)も大半はアトラクションモンスターなみの低予算ムービーなんですが…ちょっとした小道具とかセリフとかの使い方が実にいい!(^_^) 寺沢武一のコブラを彷彿とさせるような、古きよき時代のスペースオペラ的ムードが全編にただよう良作なんですよね♪
主人公は(当然)地球人で、地球の「人間リーグ」で闘っていたが、アリーナのリングは50年前の伝説のチャンプ以来「人間」以外の生命体で独占されてきたためもはや闘う場がなく、流れ流れてレストランのボーイをやっていたが、「いろいろあって」アリーナのリングにたつことになった! …という、まあよくある話なんですけど(笑)
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もちろんクライマックスは主人公とホーンのタイトルマッチなんですが、むしろ主人公(あ、スティーブ・アームストロングって名前があったか?じゃ、以下スティーブ(笑)のアリーナデビュー戦、両生類タイプの闘士スロースとの一戦が事実上のメインイベントといっても過言ではないでしょう!
チープなモンスターぞろいの中で、唯一キャラクターデザインしたスクリーミング・マッド・ジョージ&スティーヴ・ワンが2ヶ月かけてクリエートしたこのスロース、その皮膚感、重量感がすばらしく、さらに自らスーツアクターを演じたスティーヴ・ワンによって生き生きとした存在感が与えられてます!(ここでも試合前、セコンド陣に全身に霧吹きされ、目を細めるスロースなど「ちょっとした小道具」の使い方が絶妙です!)
さらにこのスロース、他のアリーナ闘士たちがいわゆる「酒場の殴り合い」スタイルの中、唯一クンフーを使うんですねえ、これが!(^_^) 相手の攻撃を片手で封じ込めてそのまま流れるように繰り出す攻撃…観れば納得ですけど、あれはもう香港映画のクンフーの動きそのものです!(演じるスティーヴ・ワンに心得あればこそ、ですが)
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…そうそう、このアリーナ、種族間の体格・体力差によるハンディを無くすため、「セイコー3000ハンディ装置(笑)」を使用していて同じコンディションで闘える、という設定なのですが(これもアイデアでしょうねえー、演出的には赤と青のライトをあてているだけなんですけど(爆笑)で、この「ハンディ装置の悪用」というのがラストへの伏線になっています)…どうも今イチ、ルールがよくわかんないんですよね(^^;) 「2本先取の3本勝負、エリア外にでるか10カウント以内に起き上がれなければ1本」みたいなんですが…まあ「種族間の違い」ってのを考慮するとこういうルールになるのかなあ?(単にアメリカンプロレスなみに、細かいとこまで気にしてないだけのような気もしますが(^_^)
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そしてラスト!「いろいろあって」(本当にいろいろあるんです〜!(^^;)でも各エピソードがスマートに整理されていてすごく分かりやすいんですけど)スティーブとホーンの一騎打ち! そして最終ラウンド、KO勝ちにより新チャンプ誕生! 50年ぶりの「人間」の王者の誕生に場内割れんばかりの大歓声! (最初と最後だけでてくる(笑)宇宙に浮かぶコロニーの映像にかぶさる実況アナウンス!
「ご覧ください、50年ぶりの人類の王者です! この先彼をまつものは何か? 1つ確かなことは彼がいる限り−宇宙に戦士が耐えることはありません!」 大・団・円!
…という作品なんですが!もう本当に最初から最後まで、オモチャ箱をひっくり返したような楽しさにみちあふれた作品です!(忘れてたけどお色気シーンもあるんですよね(^_^) これを観ていると、つくづく「映画はアイデアだなあ〜」と思っちゃいますね
レンタルビデオ屋で見かけたら、GETしておいて損はない作品です!(^_^)
…というわけで、きまぐれムービーシアター第21回
「アリーナ」をお送りしました!
「お楽しみはここまでだ!」