| きまぐれムービーシアター |
心に残るあの迷作を!
世界の怪作・奇作 大集合!
「お楽しみはここまでだ!」
第64回
原子怪獣現わる
…というわけで、今回の作品は!
「原子怪獣モノ」のこの一本!
原子怪獣現わる(THE BEAST FROM 20,000 FATHOMS)だっ!
ストーリー
という、50年代SF映画界に百花繚乱のごとく咲き誇った一連の「原子怪獣モノ」! その元祖ともいうべきが本作品なんですが、この映画が本国アメリカで公開されたのが1953年、日本でいうところの昭和28年!
すなわち日本の怪獣映画の元祖「ゴジラ」に先立つこと1年前に制作されたことをまず念頭においておきましょう!
![]() |
![]() |
![]() |
舞台は北極海周辺の名もない孤島、今まさにアメリカ軍の手による行われんとする水爆実験!
ゼロ・アワーへのカウントダウン、目もくらむ閃光と立ち昇るキノコ雲、実験は見事成功! だがレーダーに映る正体不明の巨大な移動物体の影? 現地におもむいた青年科学者が見たものは、吹き荒れる吹雪の中咆哮する巨大な恐竜の姿であった!
だが恐竜の踏み砕いた氷壁に飲み込まれた青年科学者が救出された時、その姿はいずこかへ消え去った後であった…
![]() |
![]() |
![]() |
で、「恐竜を見た!」という青年科学者の証言は(もちろん)「幻覚でも見たんだろう」と一笑に付されるというお約束の展開! だがその頃、航行中の漁船が突如海中から現れた恐竜に襲われ撃沈される事件が! この船の唯一の生き残りである船員も同じく「恐竜を見た!」と証言。 しかしそれは半ば嘲笑的に新聞に取り上げられただけだった。
だがその記事を読んだ青年科学者はその船員を連れ(青年科学者の恋人が助手をしている)恐竜学の世界的権威の元へと赴き、船員が見たという恐竜を復元図の中から選ばせてみると、それはまさに青年科学者が北極でみたものと同じ姿であった。
その恐竜こそ、一億年前に絶滅されたとされているリドサウルス(RHEDOSAURUS)なんですがっ! このリドサウルス(RHEDOSAURUS)が本作のモデルアニメーター、御大レイ・ハリーハウゼンのイニシャル、R・Hからつけられたというのは有名な話♪
![]() |
![]() |
![]() |
上陸したリドサウルスは灯台を襲撃! これぞこの映画の原作(?)「もうひとりのレイ」レイ・ブラッドベリの「霧笛」に唯一近いシーン!(^^;)
(ちなみにこのふたりのレイはこの映画に先立つこと15年前、1938年にフォレスト・J・アッカーマンを通じて知り合って以来の親友ってんだから、今も昔もオタクの世間というのは狭いもの(笑)
![]() |
![]() |
![]() |
で、先の恐竜博士、「生きている恐竜」をこの目で見られるという願ってもないチャンスに自ら潜水球に乗り込み海底調査へ! 喜々としてリドサウルスの実況中継をしているまま帰らぬ人になってしまいますっ!
そしてついにマンハッタンに上陸したリドサウルス! 一億年前の原始の世界から突如現れた怪獣に文明社会は阿鼻叫喚の地獄絵図! 原始本能の赴くまま、街を破壊し尽くリドサウルスは出撃した軍隊の銃撃にビルをぶち抜き、あたかも迷宮と化したニューヨークの街をいずこともなく姿を消したのであった…
と、このシーンがもろ、エメリッヒ版GODZILLAそのまんま! というかエメゴジ(またはトラゴジ?)が偉大なる本作品に捧げられたオマージュであることが一目瞭然なんですよね〜
![]() |
![]() |
![]() |
再度出現したリドサウルスを迎え撃つ軍隊の重火器部隊! 高圧電線に足止めされたリドサウルスに向かって一斉砲撃!
さしものリドサウルスも傷つき逃走するんですが、実は! リドサウルスの血液中には同じく1億年前に氷の中に閉じ込められた人類にとって(免疫のない)未知の病原体が含まれており、追走する兵士がバタバタと倒れていくとに! このままでは一切の通常兵器が使用不可?
だが「こんなこともあろうかと」主人公の青年科学者が発明した新兵器「アイソトープ弾」の登場!(青年科学者の専門分野はアイソトープの平和利用)これを使えば体内の病原体もろともリドサウルスの息の根を止めることが! ちなみに原理は不明だっ!(爆)
遊園地に逃げ込んだリドサウルスの傷口へ、ジェットコースターから直接アイソトープ弾を! 燃えさかる炎の中、断末魔の叫びとともにリドサウルスはその巨体を横たえ、今度こそ永遠の眠りについたのであった…
…という作品なんですが!
「いやまあ本当にゴジラによく似てますね(笑)」
というか、後の怪獣映画の基本フォーマットはほとんどこの映画の中に入っているといっても過言ではないです、いやホント。
20万ドルという、当時でさえも非常に低予算(ハリーハウゼンに割り当てられた特撮予算は1万ドル!)で制作されたにもかかわらず、国内外あわせて500万ドルを稼ぎ出すという、その年のワーナー一番のヒット作になったんだからスゴイですね〜(^_^)
…というわけで、きまぐれムービーシアター第64回
「原子怪獣現わる」をお送りしました!
「お楽しみはここまでだ!」
←レイ・ハリーハウゼンやモデルアニメーション(ストッップ・モーション・モンスター)のことについてもっとよく知りたい人は、当HP相互リンク先「プロジェクトT」へ今すぐクリック!