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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第114回
フランケンシュタインと地獄の怪物


…というわけで、今回の作品は!

「ハマーフランケン」のこの一本!

フランケンシュタインと地獄の怪物(FRANKENSTEIN AND THE MONSTER FROM HELL)だっ!

ストーリー


「…前作ラスト・火事で焼け死んだはず」のフランケンシュタイン男爵が(別人の名で)主治医を勤める精神病院に収容された若き天才外科医サイモン。 彼もまた禁断の研究「生命創造」に取りつかれ「精神異常により無罪、ただし5年間の入院加療を要す」との判決がくだされたところ。

収容早々、底意地の悪い看守に虐待されているところを助けに入ったのが「カール・ビクター博士」ことフランケンシュタイン男爵。 その腕を見込まれたサイモンはさっそく助手として「エンジェル」と呼ばれる失語症の少女サラとともに院内巡診のサポートを。

「精神異常による犯罪者」ばかりが収容されているこの病院で、特に最注意危険人物「生存本能だけで生きている動物に近い原始人」シュナイダー。 太い鉄格子をアメのようにねじ曲げ脱走を図り9メートル下の石畳に転落、全身骨折の重傷を負ってなお数日間生き永らえたという脅威の生命力!

…といった「説明モード」に入った段階で

「この囚人(の死体)をベースに人造人間を造る」という展開がありありと(爆)

転落時の破損個所を補うため、事故に見せかけて殺害した他の囚人から眼球や「芸術家の手」「当代一の高名な教授の優秀な頭脳」といったパーツを組み合わせ「完全な人間」を…って、

なんかすげぇデジャヴを感じるのはわたしだけ?

(ちなみに前作の火事で手に大ヤケドを負いメスを握れなくなったフランケンシュタインに代わり執刀はサイモンが担当)
そしてついに完成したのが!

…「これ」素ッピンの人間なんですかぁ〜っ?!

うむむ、子供の頃に読んだ本なんかではこの映画のスチールに「ゴリラの体に人間の脳を移植したモンスター」みたいな説明がされてたような気がしたんですが…(汗)いくら「動物に近い原始人」ったって「モノには限度」ってものが?(ちなみにこの「モンスター」を演じるのがデヴィッド・ブラウズ…って、おお、ターキン総統&ベイダー卿!(爆)

ところが「教授」の頭脳(知性&理性)が徐々に肉体に支配(!)されはじめ、人造人間は殺人衝動(シュナイダーは「ガラスの破片」を見ると人を刺し殺したくなる精神異常者)を持った凶悪なモンスターへと変貌。

それに対し男爵は、なんと(「教授」が淡い思慕の念を抱いていた)サラを利用して人造人間の獣化を阻止しようという鬼畜なプラン。 さすがに非難するサイモンに「サラは実の父(院長!)に犯されたショックで言葉を失ったが、女としての機能は残っている」と平然と言い放つ外道ぶり!

結局院長は殺され、銃で撃たれた人造人間は入院患者たちにバラバラにひきちぎられ(「鉄格子をネジ曲げ9メートルの高さから石畳に落ちても死ななかった」肉体をベースにしているはずなのに〜?!)凄惨な事件の幕は閉じた…かに見えたんですが「後片付け」をしながらにこやかにサイモンに話しかけるフランケンシュタイン男爵「…次の計画について話し合おうじゃないか!」(完)


…という作品なんですが!

前回レビューの第1作「フランケンシュタインの逆襲」から足かけ16年全7作(「〜の復讐」「〜の怒り」「〜 死美人の復讐」「〜 恐怖の生体実験」「〜の恐怖」)つくられた(本作がラスト)ハマー・フランケンシリーズ、資料等を読む限り毎回「前作で死んだはずのフランケンシュタイン男爵が周囲の迷惑かえりみず飽くなきチャレンジをくりかえす」悪のピカレスクロマン大河ドラマともいうべき作品群にしあがってます!(なのか?)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第114回

「フランケンシュタインと地獄の怪物」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」