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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第147回
吸血鬼ゴケミドロ


…というわけで、今回の作品は!

「宇宙人侵略モノ」のこの一本!

吸血鬼ゴケミドロだっ!

ストーリー


夜空に輝く幾千幾万の星より過去幾度なく地球を襲った 外宇宙からの侵略者たち (中には恒星間航行を行う知的生命体にはとても見えぬ輩も混じってますが)  さてその中より今回は 「和製20億の針・ホラー版」 の「吸血鬼ゴケミドロ」の登場だっ!

血のような空を飛ぶジェット機に(人間の知覚外のナニかに怯え)次々と激突死する鳥の群。 自殺志願者が機内に爆弾を持ち込んだとの通報に、手荷物検査をしたところなんと出てきたライフルが? 実はこれつい先日新聞誌上を騒がせた某国大使暗殺犯のモノであり、正体がバレた暗殺者は旅客機をハイジャック。 だがその時全計器が一斉に狂いだし、制御不能に陥った同機の前に 光る謎の物体 が?!

何処とも知れぬ山中に 墜落不時着 のジェット旅客機。 そのスキにスチュワーデスを人質に逃走する暗殺者であったが、数時間後ひとり発見される記憶を失くしたスチュワーデス。 (たまたま乗り合わせた)心理学者が催眠術により呼び戻した、極度の恐怖により失われた記憶 −<谷間で遭遇した光る円盤、ザクロのようにはじける顔面、その中へもぐり込む青く光るゼリー状の物体>− 「宇宙生物実在論」 (この広大な宇宙には人類よりもはるかに進化した知的生命体が存在する)を説く(これまた乗客のひとりである)宇宙生物学者。

「爆弾魔・暗殺者・心理学者・宇宙生物学者etc」 怪しさ120パーセントの乗客たちの、水も食料もなく現在位置すらつかめない墜落機でのサバイバル。 だがそこに(同じく身体を乗っ取られた乗客の)女の口を借りて語られる衝撃の事実。  「宇宙のある惑星からやってきたゴケミドロ」 と名乗る彼ら (アメーバ状の寄生生命体) は以前から地球を狙っており、地球環境への移住が可能と判明した今、本格的な侵略計画を開始。 彼らの目的は唯一つ

−「地球人類の皆殺し」−

これ以上ないくらい絶望的状況の中、残された乗客たちも次々と 吸血鬼 (ゴケミドロ寄生体) のエジキに。 だが不死身かと思えた吸血鬼もその身を で焼かれ、危機を感じたゴケミドロが体内から脱出するやいなやチリとなって崩壊。 新たに乗り移られた吸血鬼2号も「メチャクチャ唐突に」崖から落ちてきた 落石 にのまれあえない最後を。

「自分だけは」とエゴむきだしの獣と化した乗客たちは結局全滅、最後まで人間愛を信じヒューマニズムを貫いた「イイ人」のパイロットとスチュワーデスだけが脱出に成功。 だが「宇宙人来襲」の急を告げるべく、駆け込んだふもとの町で彼らが見たもの。 それはすでにゴケミドロに襲われ死に絶えた住民たちの累々と転がる 屍骸の山

「どうしてこんなことになったんだ?こんなことに…。 遅すぎた…なにもかも遅すぎたんだ!」
血を吐くような悲痛な叫びの中、見上げる空に一筋の光がひとつ−そしてまたひとつ。

漆黒の宇宙を埋め尽くし
地球へと迫り来る無数の円盤群(完)


…という作品なんですが!

いやもう日本特撮映画史上これ以上ないというくらいの アンハッピーエンド ぶり(唯一これに比肩し得るとしたら 「世界大戦争」 くらいでは?) 派手な特撮シーンがあるわけでなし、見るからにわかる低予算ぶりなんですが 「SF(映画)はアイデアだ!」 という点からすれば実に優れた一品といえるかと(もろ「アダムスキー型」の円盤が底部の3つの球体を回転させながらジワジワにじり寄るシーンなど見所多し)

ただ、なんか見ていると ついつい笑えてきちゃう ようなシーンが多々あるんですよね(笑) ものすごいオーバーアクションにやたら大げさ(?)なBGMとか。 他にも「ここぞ」という時にイキナリ落石する崖とか「歩いて町にたどり着く」距離にもかかわらず消息不明の旅客機とか、ツッコミたくなる点はいくつもあるんですが、なんといっても 「とてもSF映画とは思えないタイトル」 の強烈なインパクトに勝るモノなし(爆)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第147回

「吸血鬼ゴケミドロ」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」