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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第160回
大蛇王


…というわけで、今回の作品は!

「巨大ヘビもの」のこの一本!

大蛇王だっ!

ストーリー


(いかにも思わせぶりな)雷鳴轟き嵐逆巻くオープニング、激しい雷雨に押し流されるヘビの群、その一匹を下流で捕らえた少女・ティンはヘビにモスラーと名をつけペットとして可愛がることに(先の嵐にさほどの意味なし)

一方その頃、106高地の707研究所では、生物の成長速度を飛躍的に高める R19成長刺激元素 の最終段階の実験が(劇中 「核実験でオゾン層が破壊され自然界の均衡が狂った結果、地球の半分は食糧不足に陥いった」 とけっこう危機的状況)

実験は見事成功、R19により細胞分裂が促進されたカエルは高圧電流の刺激により300倍に 巨大化 。  「…さらに強い電流で500倍にも1000倍にも」 ってあたりは結構アバウトなんですが(笑)

ところが実験成功の喜びもつかの間、突然のテロリストの襲撃が?! 研究資料を焼き払い、巨大化プログラムを組み込んだ 実験箱 を持って脱出するも追い詰められた車は崖から転落・炎上大破。 投げ出された実験箱も行方知れずに?

実はこれ、少女ティンがたまたま見つけた実験箱を 「モスラーのお家にちょうどいいわ!」 と持ち帰ったもののプログラムが誤作動・モスラー巨大化。 ここで 「どうしてそんなに大きくなっちゃったの?」 との問いかけに ヘビが首を横 にふって応える感動の名場面が(笑)

一方、実験箱の行方を追うテロリスト集団= (食糧支配による世界征服を企む) 悪の秘密結社・「暗黒団」 は少女を誘拐せんとするもモスラーに阻止。 そこで「こんなこともあろうかと」誘い込んだは怪獣映画のお約束、 ノーロープ有刺鉄線電流爆破トラップ

だが高圧電流により細胞分裂が促進され、さらに 巨大化 (というか 怪獣化 )する大蛇。 その耳(?)に届く救いを求める少女の叫び−

「♪モスラ〜や モスラ〜♪」

少女の声に導かれ、拉致監禁されている 香港一の 摩天楼 ・星光ビルへの進撃を開始する大蛇王に鉄橋やダムは破壊され列車は川に転落、街は大パニックに!

(この 「ダム崩壊シーン」 劇中見所の一つなんですが、高さ数十メートルはあろうかという大津波にビル街が丸ごと飲まれる様は、少々「モノの限度」というものを逸脱しているような気もチラホラ)

ビルにグルリと巻きついた大蛇王をここぞとばかりに攻撃する 防衛軍 。 この間少女救出に向かっている刑事ならびに少女の 人命・完全無視 (笑) 娘の無事を願う両親の悲痛な想いを 「絶好のチャンスを逃すわけにいかん!」 とバッサリ切って捨てる司令官が「北京原人の逆襲」の名セリフ「なにがあってもペキンマンを殺すんだ!」を彷彿とさせて、ううむ、漢なり!(爆)

そしてラスト! 間一髪の少女救出後、戦闘機のミサイル集中砲撃を浴び、大蛇王もろとも崩れ落ちる摩天楼。
「これが科学文明の結果だ! R19は原子力と同様、人類の発展だけでなく不幸をもたらす。 707研究所の研究の成果は大蛇と一緒に葬ろう…。」

科学者の慙愧の言葉・少女の呼び声
瓦礫に眠る大蛇にはもはや届かず (完)


…という作品なんですが!

いや何と申しましょうか「風が吹けば桶屋が儲かる」式に次から次へと 御都合主義 の展開が積み重なってどんどんエスカレートしていくさまは、これぞ香港映画の醍醐味かと(笑) 大蛇王の縮尺も(推定)数十メートルから(カットによっては)全長数キロに及んだり、クライマックスの摩天楼襲撃シーン 「本編カットでは昼なのに特撮パートでは夜だったり」 (爆)と見所満載の大快作はまさに正月にふさわしい「おめでたさ」


…というわけで、きまぐれムービーシアター第160回

「大蛇王」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」