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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第177回
食人族


…というわけで、今回の作品は!

「人を喰った映画」のこの一本!

食人族(CANNIBAL HOLOCAUST)だっ!

ストーリー


さて前回「カニバル」が日本人喰い映画史上のターニングポイントというならば まさにエポックメイキングたる本作品
(今となってはにわかに信じ難いことながら)その年の 興行収入ベスト10入り を果たすという まさに 「人喰い映画の金字塔」

…とは言ってもその内用は 「例によって例のごとし」なんですけどねー(笑)

「人類に不可能はない
昨日の夢が今日は現実に 月面着陸も昔話だ
銀河系宇宙はもとより 全宇宙の征服も夢じゃない
だが この地球上に 今なお人食い族がいる」
(OPナレーションより)

…てな感じでいきなり冒頭から意味不明の大風呂敷(笑)
秘境アマゾンの奥深く  「緑の地獄」 と呼ばれる魔境で消息を絶った男女4人の 撮影隊
その捜索にと依頼を受けた 人類学者のモンロー教授 その教授が撮影隊の足跡を追い辿りついたは未開の部落

そこで教授(と現地ポーター)が さまざまな大自然の驚異や 未開の土●の秘儀などを(観客ともども)体験した後
ついに4人の 白骨 化した遺体と 撮影済みの フィルム を発見
そしてそのフィルムに残されていた 想像を絶する映像の記録、とは−?

といった感じで「カニバル」よりもさらに 「ホンモノ」 …っぽさ を「売り」というより ほとんど 「セミドキュメンタリー」 として広告宣伝
前半の捜索部分はともかくも 後半の「残された映像」部分は ホンモノと信じて疑わない人が当時どれほどいたことか

まぁ前半の「教授探索編」も
「姦通の罪を犯した女を夫(?)が石器ディルドーで秘所貫通」 とか
「部族間抗争の戦場がそのまま青空食肉市場」 などなど

「カニバル」なんかよりよほど上質の 「いいネタ」 が転がってたりするんですけどねー(笑)
(実のところ 生理的に一番「クる」シーンは 探索隊がジャングルで捕らえたネズミ(だかなんだか)を 生きたままナイフでバラして食糧にするとこだったりするんですが)

そんなこんなで(捜索を依頼した)テレビ局から 特番の司会を頼まれた教授が スタッフともども現像されたフィルムの試写シーン
(劇中  悪質なヤラセ 専門家と暴露された)4人組の悪逆非道・傍若無人ぶりがスクリーンに映し出されるクライマックス

「ジャングルで出会った原住民の 足を撃ち抜き後をつけ」
「(敵対部族の襲撃というシチュエーションで)火を放ち 逃げ出す者は銃で脅し小屋へと戻し 焼け死ぬさまを嬉々と撮影」
等々の 鬼も逃げ出す鬼畜ぶりに激怒の教授に 女性プロデューサーは平然と 「視聴者は刺激を求めてるのよ!」 と歯牙にもかける気配なし
(ここでもまた 大亀(生きたまま甲羅をはがれる)やら小猿(生きたまま頭部輪切りで脳ミソ食われる)やら 生き物殺されまくってます)

だが原住民の少女を輪姦
「処女性を重視する」  股間↑喉元  串刺しの秘儀 …のあたりからついに土●の怒りも爆発!

巡る因果は糸車
今までの悪行の報いとばかりに一人また一人
性器をそがれ腹を裂き首をもがれて肉片と化す撮影隊

横倒しとなったカメラが最後の一人の断末魔を捕らえたところでフィルムは終わり
灯りがともり沈黙が訪れた試写室から ひとりまたひとり無言で辞するスタッフたち−
最後に残った重役が「フィルムを焼き捨てろ」と命じる声を聞きながら部屋をでた教授は パイプをくゆらし独りつぶやく

「…真の野蛮人は?」
(完)


…という作品なんですが!

カメラを回したまま息絶えたはずのフィルムが 発見された時はなぜかケースににおさまってたり
ちょっと冷静に考えたらば 「…なんか変だなぁー?」と気がつきそうなもんなんですが 当時は相当数の観客がコロリと騙されたもんでした(苦笑)

ちなみに 「串刺し」 シーンは 「自転車のサドルを取りつけた木の杭に腰かけ口にくわえて」 撮影されたそうですが 「魁!男塾」でも男爵ディーノが似たようなことやってましたなぁ…って、「民明書房」にも騙されたもんですが(笑)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第177回

「食人族」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」