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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第183回
地獄のモーテル


…というわけで、今回の作品は!

「人を喰った映画」のこの一本!

地獄のモーテル(MOTEL HELL)だっ!

ストーリー


「シカ狩りのシーズンになると 隣人たちに鹿肉の燻製をふるまっていたエド・ゲイン−
だが彼自身 鹿を撃ちにいった事など一度もなかった…」

という『2瓶のソース』を想わせる「実話」を前回お話ししましたが

古来ヨーロッパの牧畜社会では 冬の到来と共に繁殖用と乾燥飼料に見合った家畜を除き 残りは全部処分して 塩づけや燻製肉に加工する慣習があり 長期に渡る保存中徐々に悪臭を放つ肉のため、コショウを始めとする香辛料は必要不可欠のものであり それがコロンブスのアメリカ大陸発見につながった… って、なんか話がドンドン脱線してまいりましたが(汗) 土●の蛮習から極限状態、はては謎の病原菌から変態性嗜好にいたるさまざまな 食人習慣 も いずれこれを反復継続  として営むに至るは自然の摂理

てなわけで(『ドラゴン・イン』でも似たよなネタがあった気がする)  人喰宿屋 の物語−

時おりチラチラ消えかかるネオンライトの "MOTEL HELL O"
このモーテル自慢の ベーコン は 味と品質を保つため添加物の類は使用せず ご当地だけの特売品
だがその 美味 なる裏に隠された恐るべき 秘密 、とは? −って、そんなの 人肉 を材料にしてるからに決まってるじゃぁないですか(笑)

モーテル主人のビンセントとアイダの中年兄妹 彼らは熱心なキリスト教徒であるがゆえ
「主の造りし生きとし生けるモノはみな平等>(だ・か・ら)>ブタと同じくヒトを喰ってもいいじゃない?」的な少々(大いに)ボタンをかけ違えた経営理念
(「地球には人が多すぎ食糧は少ない…私の肉は一石二鳥なのだ」ってのはそれでそれで一本スジが通ってはいるんでしょうけど)

街道を走る車にワナ仕掛け 宿泊客を拉致しては 首だけ出して に埋めて喋れぬように喉(声帯)を切り ジョウゴで給餌し太らせる、という北京ダックかフォアグラみたいな肥育法(藤子A先生のマンガに類似ネタ) やがて 家畜も 食べ頃の時 催眠機(音と光りの明滅パターンで催眠状態に陥れ…、って『バビル2世』かいな)でトリップ状態のところを首にナワかけ収穫を (この時 トラクターで急発進すると同時に"キュッ"としまって後ズルズル…なんですが、アクセルの加減を誤ると「カランバ」状態になって後始末が大変、かと)

さてこの兄妹のさらに下 歳の離れた弟に 郡保安官のブルース(一応主人公?)がいるわけなんですが
11の時に家をとび出して以来音信不通…ってわけでもなく しょっちゅう行き来している割に実家での凶行に何年も気づかぬオトボケぶり
(劇中 「30年も前からこの郡の半分の人間が 人肉を食べて喜んできた」「弟はアホウだ しかも人肉は誰よりも喰っている」 のセリフあり)

またこのブルースと兄ビンセントが 旅の娘テリー(本編のヒロイン?走行中のバイクを襲われ同乗者は「家畜」にされるもなぜか気まぐれで客人に)を巡り恋のさやあて三角関係 弟ブルース大失恋…ってなんか話がドンドン変な方向に向かっているような気がせんこともないですが、結局「結婚前夜」妹アイダの説得に哀れテリーも生贄に?

一方その頃 ふとしたことがキッカケで 兄姉の悪鬼の所業を知ることとなるブルース (とは言っても 放置された事故車のタイヤにはライフルの弾が残っていて 裏山の沼には証拠隠滅のため沈めた車が200台(!)しかも「先っちょ」が水面に出たまんま、ってんだから 「とっくに気づけよ」といいたいところ)

そんなこんなでテリー救出に向かったブルースと  豚肉面 をかぶった(なぜ?)ビンセント
互いに チェーンソー で激しく切り結ぶ 愛憎渦巻く骨肉のバトル!

そしてまた時同じく 怨怒の光りを目にたぎらせ モーテルへ一歩、また一歩近づく 自力で脱出した「家畜」たち−

−やがて死闘も終焉を迎え 腹部に負った致命傷に崩れ落ちるビンセント
死の間際 手をとりあった弟に兄が託した最後の言葉

「お前にやるぞ… モーテルを 秘密の畑もだ 泥道の… 突き当たりにある  面倒をみろ… 家畜たちの
オレの一生はすべてが  ウソ だった… 最高の 偽善者 なんだ  大ウソつき
ウチの肉に使ってたんだ…防腐剤を」−(ガックシ)−

その言葉に導かれ ブルースたちが見たものは 「家畜」の逆襲に頭から「畑」に植えられた姉アイダ

−その刹那 火花と共にバチっと消える "HELL O" o
"MOTEL HELL"
(地獄のモーテル)
−完−


…という作品なんですが!
いやなんというか 「パチンコのネオンが消えてチ●コになった」 みたいなほとんどVOW!なサゲですが
これって絶対 実際にドライブウェイを走行中に壊れかけのネオンを見かけて 「!」 となったんでしょうねー(笑)

まぁ人喰いシーンも加工肉 その製造過程も解体場面は画面から出たフレーム外…というわけで「カニバル指数」(あるのか?そんなの)はさほど高くない本作品 どちらかといえばブラックジョーク風…というか 半ばギャグと紙一重 (「期せずして笑いが取れる」というあたり「マニトゥ」なんかと一脈通じる部分があったりなかったり)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第183回

「地獄のモーテル」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」