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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第196回
新ゾンビ


…というわけで、今回の作品は!

「ドイツの嗜虐残虐は世界一ぃぃぃぃぃ!」のこの一本!

新ゾンビ(PREMUTOS〜DER CEFALLENE ENEGEL〜)だっ!

ストーリー


「バーニングムーン」 のキ●ガイ監督 オラフ・イッテンバッハがまたまた放つ問題作!(「新〜」といってもロメロの諸作と無関係なのは言うまでもなし)
で、肝心のストーリーの方はと言います、と…

『魔王ルシファーが天より堕ちるはるか前 神の元を離れた死の王プリムトス− 病気と災害と死と滅亡を蔓延させるため その魂は時代を超え受け継がれ、幾度も甦るのだった…』

てな壮大(?)な構想が作劇上完全に 破綻 しまくり(笑) 時代を超え甦るプリムトスの描写が延々(ダラダラ)続く前半部、ハッキリ言って「何が語られているのか」サッパリわけが分かりません(舞台がどの時代どの国に移ろうと みな「同じ空き地」でドタバタしているようにしか)

で、見所はなんといっても後半戦 現代の「器」たる青年(前半「復活シーン」はこの青年の白日夢として描写)が 父親が庭で偶然掘り出した(復活の鍵を握る) 魔導書 に触れたがために その眠っていた魂目覚め(たぶん)プリムトスとして復活、父親の 誕生パーティ が惨劇の舞台と化すくだりなんです、が(全身の皮引き裂いて肉を割り、金属棒やら針金が飛び出す変身シーンは『なんだかよく分からないけど』なかなかGOOD)

ところがこの オヤジ がまたタダモノではなく 突然茶の間(?っていうのか?)の壁ブチ破り現れたゾンビ軍団に 「オレの家を壊す気か?」 と怒髪天 壁の に手をかけて 斬って斬って斬りまくりッ!(ちなみにこの剣、朝妻から送られたばかりのプレゼント)

さらに納屋に逃げた客達が 戸棚を開いて見てみれば ギッシリ並んだ 銃の山(オヤジは軍事マニア?)
そこに怒涛のごとく押し寄せる生ける屍・死の軍団−に雨アラレと降り注ぐ 銃弾・オノにチェーンソー!

てなわけでラスト20数分間、密室を舞台に 死者VS生者 の(文字どおり)血で血を洗う デスマッチ! (片ッポはとうに死んでんですが)
ところがやっぱり「多勢に無勢」 いつ果てるとも無く湧き出す死霊の群にひとり、またひとりとムサボリ喰われ 「絶対無敵」と思われたオヤジまでもが挽肉に?!

その時響く大音響・となりの壁を突き破り現れ出でたる鋼の 戦車 『?なんで一個人が?どうやって納屋に?』−なんて疑問は百万光年宙の果て) 火を吹く 主砲 に吹き飛ぶゾンビ、 マシンガン の一斉掃射にやがて辺りは屍の山に血の大河(ことここに至って「ビク」ともしない納屋というのもいかがなモノかと)

全身血みどろ朱に染め ヒシと抱き合う恋人ふたり(これ、 「ブレインデッド」 でもやったけ?)
が、その時 死者の血肉をその身にまとい遂に復活を遂げる 死の王・プリムトス ッ!!…って、 「貧相な浮浪者」 にしか見えんのですが(汗) まぁそこはそれ「人(?)は見かけによらぬもの」 手から放つは 「怪光線」 (まったく意味なし)一歩踏み出すその足は− スケボー ですべってズッコケる!(マジ) そこにパスする 手榴弾 ・しげしげ眺めるプリムトス の、手元で光る閃光が−

「夏休みの宿題」のようなミニチュアが火に包まれる中 間一髪路上に飛び出し固く手と手を握り合う ふたりを照らす車のライトにブレーキ音−?!

暗転・クルクル廻る "BODY COUNT"(死体数)
示す数字は"139"
−完−


…という作品なんですが!

いや 血肉内臓脳漿骨髄 がグッチャングッチョンなのはあいかわらずのことながら 今回はそれに 『バカ』 (しかも天然)の要素が加味されてよりいっそう味わい深くなってます(笑)
っていうかこの人、オラフ・イッテンバッハ。 製作・監督・脚本・特殊効果・メイク(ついでに出演=プリムトスになる青年役=かなりのバカ演技を披露)さらに音楽・スタントも?!(ほとんど自主製作映画ノリ) 「好きモノ」なのは分かるんですが長尺物の映画を撮るには基本的に 稚拙 のような(まぁそれはそれでヨシなんですが)

そうそう、個人的にお気に入りのシーン。 ラスト、爆発炎上する納屋から投げだされたふたりに「燃える瓦礫」が降ってくるんですが(それがまたいかにもスタッフが「ポイ」と投げたかのような)そのうちひとつ(わりと大きめ)が「勢い」よすぎて 足にあたっちゃうんですよね、燃えたまま(笑) で、「アチィ!」てな感じで足で押しやり演技続行(爆) (普通ならば絶対NG)思わず「墓石倒れて気にしない」エド・ウッドの逸話を思い出したり−


…というわけで、きまぐれムービーシアター第196回

「新ゾンビ」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」