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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第213回
人喰地獄 ゾンビ復活


…というわけで、今回の作品は!

「生ける屍たち」のこの一本!

人喰地獄 ゾンビ復活(AFTER DEATH)だっ!

ストーリー


かって神秘の解明に挑戦した人々がいた
各分野を代表する学者グループに錬金術を学ぶ学生たち−
南海の孤島に作られた研究所で彼等が着手した研究
それは太古から人類にとって最大の敵である
死の克服であった… (OPナレーションより)

とまぁ『冒頭そうそう字幕で語る映画の予算の底が知れ』てのはこの手の映画のセオリーですが 案に違わず本作品もキッチリはずさぬこの嬉しさ!(爆)

やたらカッチョイイ主題歌のタイトルロールのその後に 洞窟の中、一心不乱に祈りを捧げる ブードゥー教 の司祭と踊り狂う女の姿−と、祭壇から放たれた光の渦が女の体へ吸い込まれ、突如開いた裂け目から地の底深く落ちていく?!−(そこへ武器を手にして駆けこむ一団)

「妻は地獄へ落ちた娘に会いに行った、甦って復讐するため!」
不治の病におかされた司祭の娘を救うべく、研究スタッフが治療にあたるも見事失敗 それに激怒した司祭が秘術を使い死者蘇生、島全体が生者をむさぼる 人喰い地獄 に!(…って、メチャクチャ逆恨み(かつトバッチリ)もいいとこですが)

なお 「地獄の扉を開け放ってやる!科学では勝つことはできん!!」 と哄笑する司祭をキレた一人がライフル射殺で蜂の巣に−その時(大地を破り)飛び出したるは髪ふりみだしキバをむき、悪鬼と果てた司祭の妻のその姿!(ダラダラこぼれる緑の涎が微妙に"デモンズ"してるんですが)その鋭いツメに刻まれて洞窟内のメンバー全滅

(が、その頃密かに別ルート 波止場を目指す家族あり)

幼子をヒシと抱きしめひた走る研究員の若夫婦、その後を追う不気味な唸りの黒い影−が! 「戦闘員」を思わせる黒い頭巾のその下の(僅かに覗く)ゾンビメイクがすげぇチャチ(笑) さらに身軽に走る・飛ぶ(倒木なんか「ヒラリ」とジャンプ) たちまち追いつき貪り食われる若夫婦 が、(その直前)母親から首に 「魔除け」 をかけられた少女のみが逃げおおせ− (…「南海の孤島」から)
−そしてそれから20年−

今は美しく成長した娘=ジェニーをのせたモーターボート、乗り合わせるはふとしたことで知り合った 元傭兵 の男たち 過去の忌まわしい記憶も忘却の彼方に、今は楽しくクルージングの真っ最中…のはずがイキナリ自由を失う船の舵、何者かに導かれるように辿りついたはあの悪霊の島(…って、ものすごい強引なシチュエーション)

しかもその頃同時刻 「20年前の事件」の謎を追う、別途潜入の 調査団  洞窟の中に残された 祈祷書 の『禁断の呪文』を読み上げたその刹那「ワッ」と押し寄せる屍者の群!…の鮮度(死後20年)がやたらいいのは単なる気のせい?

(当然のごとく)同様にゾンビの群に襲われる主人公ジェニー+傭兵グループ 傷ついた仲間をかばいつつ、行きついたのは廃屋となった病院施設−そこには山と積まれた 武器・弾薬 !(あまりの御都合主義な展開に傭兵のひとりさえ 「何故こんなところに?」 と疑問をもらすも当然答える術もなし) そして始まるゾンビ相手に篭城しての銃撃戦 が、「お約束」の展開で(ゾンビに噛まれて)負傷の仲間も死霊と化して さらにあろうことかこのゾンビ、会話を交わすし銃も撃つ(そんなのあり?)


たちまち劣勢追いつめられる生者たち、だが傭兵のひとりが死を覚悟の 自爆敢行・肉弾散華 ゾンビもろとも火の花と散る!

生き残ったジェニーと(途中で合流した)調査団の青年チャック、残された祈祷書より 司祭が開け放ったまま放置した 地獄の扉 を閉じない限り永劫死者が蘇る事、20年前愛する母が(自らの命と引き換えに)託してくれた魔除けこそがその扉を閉める である事を知り 全ての惨劇の発端となった洞窟へ−

(誰が灯すか)赤々と燃える蝋燭を受け 封印の呪文を詠えたジェニー、首からさげた『魔除け』をはずし轟々と唸りをあげる地獄の扉のその中へ−

(が、次の瞬間!)

吹きあがる爆煙を浴びうずくまるジェニー
背後から現れたゾンビの群にバリバリと引き裂かれるチャックの姿
面を上げたジェニーの顔から滴る鮮血、抜け落ちる髪・流れる眼球
そしてその溶け崩れた口から滴り落ちるは悪魔の涎
−完−


…という作品なんですが!

カ… カタルシス・ゼロ〜ッ!!! (爆)
いやこの手の作品(特にゾンビもの)においては「地上が死者の群に埋め尽くされ」的 アンハッピーエンド は「よくある事」ではあるんですが、それはあくまでその作品世界内での「約束事」に準拠してこそ(汗) 本作品ラストの 大どんでん返し (と言っていいのか)は大反則もいいところ、プロレスで「ワン・ツー!」でいきなりフォールになるようなもの(違うか)

「衝撃のラストを見よ!」 というキャッチコピーにウソ偽りなし!(…といっていいのか?)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第213回

「人喰地獄 ゾンビ復活」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」