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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第214回
BATS 蝙蝠地獄


…というわけで、今回の作品は!

「動物パニック」のこの一本!

BATS 蝙蝠地獄(BATS)だっ!

ストーリー


ここはテキサス田舎町 深夜の路上の車の中で逢瀬を楽しむ恋人たち−を
突如闇より飛来してガラスを破り襲う影?!

洞窟内で蝙蝠の生態系を調査中の女性生物学者キャスパー博士 その前に砂塵を巻き上げ降り立つヘリ−ここ数日連続して発生する "生物災害" につき専門家の意見を伺いたい、と

無惨にも切り刻まれた死体の検死に立ち会って 摘出したのはオオコウモリ科の 蝙蝠 のツメ だが果実と果汁を主食とするオオコウモリが人を襲うわけがない?!

「致命傷は頚動脈を切断したこの初撃…"彼等"はまず急所を狙う」
マッケイブ博士と名乗る初老の学者が語るには「わたしのラボから逃げ出した…そう、 特殊 な蝙蝠が2匹−」今回の事件を引き起こしたとのこと なお言葉を濁すマッケイブに「あなたは蝙蝠の 知性 を高め、さらに肉食性に変えた そうでしょう?!」と詰め寄るキャスパー博士
「違うね、雑食性に変えたんだよ! ついでに 集団行動能力を与え攻撃性も附加 した」世界のどこへ行っても"彼等"は生き延びる、とも

さらに発見される新たな犠牲者 どう見ても一匹2匹の仕業じゃない? と、ここで殺人蝙蝠への変身プロセスがある種の ウィルス によるものであり、蝙蝠同士の 感染拡大 がおこっている(だろう)ことが判明 このままではいずれ被害が世界中に?!( 「蝙蝠の食習慣が変われば地球の生態系はメチャクチャになってしまう!」 断言 するくだりが思わず某トンデモ漫画を連想させたり)

当局による避難勧告を笑い飛ばす住民たちのその頭上、空一面を覆い尽くす黒い翼の闇の影!

ここで(ヒッチコックの 「鳥」 をあからさまに彷彿とさせるような)殺人蝙蝠の襲撃シーンが展開されるわけなんですが、昨今著しい進化を遂げたCGIを主とした視覚効果はさすがに迫力! ただ(二次感染した)テキサス土着の蝙蝠がみな逃げ出した最初の2匹(=オオコウモリ)と同サイズ…ってのはちと「?」な気もするんですが

一夜明け ほぼ壊滅状態の町に出動する軍隊、政府からの避難命令−48時間をリミットに半径160キロに 空爆 を開始する、と

そのような事をしても複雑に入り組んだ巣の殲滅は困難 むしろ逃げ出した蝙蝠が広範囲に飛び広がって被害が拡大するばかり−そこで思いついた妙案 変温性の蝙蝠は摂氏4度で活動を停止、零度で死に至る、と 「だがどうやって?」−もっともな疑問も心配無用 当局に問い合わたところ 『エジプトのカイロも3日で凍らす』 超冷凍装置 があるとの返事

「ご、御都合!−」
(と出かかる言葉をグッと飲み込み)

今は廃校となった小学校に立てこもり、偵察衛星から送られてくる写真を解析、遂に判明したそのアジトとは?−「洞窟がない」ため捜査対象から外された地域の(地図にない) 閉鎖鉱山  それを連絡した刹那、送電線を破壊して張り巡らした 電流金網 バリケードを無効化突破・突如襲来する蝙蝠の群?!

「わたしが呼んだ…わたしこそが"彼等"の支配者だからだ!」
10年以上も前から極秘裏に、 政府 から開発を依頼され(マッケイブ博士が)創りあげた究極の 生物兵器 、それこそが殺人蝙蝠の真の正体!

激しい攻防戦の末、 火炎放射器 で焼き払い、非常電源を発動させ辛うじてこれを撃退(造物主たるマッケイブも「お約束」で殺されて) 廃坑に出向き見たものは、総ての事件の大元のその責任をとるために(夜が明けるのを待たずして) 強行突入 を敢行し無情にも全滅した軍の姿−

『爆撃開始まであと60分』
だが坑内の奥深く、巣の中心部には命を賭して設置した冷却装置が未起動のまま?!−タイムリミットが刻一刻迫る中、防護服に身を固め降り立つキャスパー博士と保安官 大河のごとき糞の山を渡りきったその向こう、広大な洞窟・天井一面ビッシリ貼りつく何百万もの蝙蝠の下、今まさに最終起動を待つばかりの冷却マシーンのその姿−パワー注入スイッチオン!「ブシューッ」と吹き出す 冷却ガス

一斉に目覚めざわめき羽ばたく蝙蝠
 爆破リミットまであと僅か、出口を目指してデッドヒート
(「アキレスの亀」の例えのごとく蝙蝠たちが追いつけないのはお約束)
博士たちが飛び出た瞬間、仕掛けた爆薬大爆破!!!

爆風に吹き戻される蝙蝠ふさがる坑道 「任務完了」の報を受け直前で回頭帰投する爆撃部隊 みるみる下がる坑内温度
(これで事件は解決したかに見えたの、だが?)
ムクムクと盛りあがる地面から這い出す蝙蝠(ラスボス)
「プチッ」と かれて−
(完)


…という作品なんですが!

つい一昔前まではこの手の生物改造も、効用不明な"血清・ワクチン"に頼るなど、どこか胡散臭げ怪しげな雰囲気が漂ったモノでしたが、現実の科学が空想に追いつた昨今 『バイオ』 の一言でなんだか納得したりして(笑) ただまぁなんと言おうか、シナリオがあまりに大味 細かい(荒い?)部分で ツッコミ 満載!

(そもそも事件の発端となった)蝙蝠脱走劇、マッケイブの自作自演であることが判明するも「…なんで?」 冷却装置設置シーン、どう見ても『クレーンで吊り下げ垂直降下』にしか見えなかったり ラストの蝙蝠大集団も「そも、テキサスにそれだけの蝙蝠がいるの?(&)感染速すぎない?」等々  バカ映画 としても見所多しの大快作(爆)!


…というわけで、きまぐれムービーシアター第214回

「BATS 蝙蝠地獄」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」