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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第215回
ゾンビ特急地獄行き


…というわけで、今回の作品は!

「生ける屍たち」のこの一本!

ゾンビ特急地獄行き(HORROR EXPRESS)だっ!

ストーリー


『この物語は 英国地質学会中国探検隊が
満州からシベリアに向う途中で遭遇した、世にも不思議な出来事に基づいている
この奇怪で悲惨な事件を導いたのは− 私だが  不幸な犠牲者への 責任は果たして誰が 負うべきか…?』

と、冒頭いきなり 逃げ をうつのは探検隊長サクストンこと クリストファー・リー! 満州の雪深い秘境を調査中、偶然発見した太古の ミイラ (劇中"化石"と呼んではいるがどうみても?)このお宝を本国へ移送すべく乗り込んだのは シベリア横断超特急  だが出発直前、荷箱に手をかけた泥棒が死体で見つかるアクシデント、不吉な預言を告げる謎の神父の出現などその行き先に影を落とす黒い雲−

偶然乗り合わせた旧知のドクター、ウェルズことピーター・カッシング= 伯爵教授の呉越同舟! (違)
どこか怪しげなリーの態度に不審の念を抱き、それとなく中を調べるよう荷物係に依頼したの…だが?!

その翌朝、荷物係が行方不明と大騒ぎ カッシングの証言もあって、ついに開かれる荷箱の扉…の中には荷物係の死体がひとつミイラの姿は見当らず?!
「一体あの中にはナニが入ってたんだ?」「200万年前の類人猿の 化石 だ!」「その化石が 生き返って 彼を殺して自分で箱に入れ 鍵をかけ逃げたというのか?!」 「そうだ!!」…でナゼか納得する一同(いいのか?)

「泥棒と荷物係ふたつの死体の共通点、それはどちらも 白濁した眼 …」
考えにふけるカッシングの前に運ばれてきた本日のディナー魚料理の眼も白い−「ゆでる?…白く…そうか!」バッと飛び出し検死解剖 頭の鉢を開いてみれば ツンツルテン の白い ?「正常な脳は学習と記憶の働きを行う毎に シワ が増えていく…それが黒板の文字のように消されている!」そこから導き出される結論は?!−

「これはあくまで仮説だが− あの類人猿は他人の脳ミソから智識やアイデアを盗み出すことができる− "目から吸い込む"…そのために死体の目が白くなるんだ!」で一同納得 (ちょっと待てィ!)

さて劇中「列車から飛び降りた(だろう)」とアッサリかたづけられてた類人猿 実はまだまだ潜伏中 (かなり唐突に登場する) 謎の美女 −実は超大物の国際的な 女スパイ (マジ)−とバッタリ遭遇 これを殺害したところに駆けつけた兵士たちに射殺され事件は解決したかに見えたの−だが?

"獣"の瞳を切り出して顕微鏡で覗いて見ればそこに写った訪問者
「獣が最後に見たものだ! 刑事…?!」さらに映し出される空前絶後の万華鏡
「ブロントサウルス!…宇宙から見た地球?! 脳でなく が…記憶しているんだ!」それが意味する事実とは?!−

何百万年もの昔、地球にやってきた異星人たち…彼等は人間の体や脳に侵入するんだ! わたしが発見した化石にも潜んでいた−そいつはすでに他の者に?…この列車の中でまだ生きている! 」−とのトンデモ仮説に当然異論をはさむモノなし(爆)(それよりむしろブロントサウルスがどう見ても 「絵」 にしか見えないことが気になって)

異星からの侵略者を乗せ漆黒の闇を爆走列車 緊急の報を受け当局が派遣した コサック隊 「ここがシベリアだ!全員監禁する!!」テリー・サバラス扮する隊長カザン、登場した瞬間「番組のカラーがガラリと変わる」ほどの 傾奇者例えるならば行動隊長ビッグワン(古っ!)ホンの束の間の登場なれどそのインパクトだけは主役級
「百姓どもっ!この汚らわしい騒ぎはナンだ?」乗客を締め上げ尋問する中フッと消える電灯・ボゥと光る無気味な 紅い眼 −最後に合った視線を通しその体を乗っ取られた刑事の姿!

湧き起こる悲鳴と怒号の中、カザンの投げたサーベルに深々と縫いとめられた瀕死の"獣" 這いつくばって逃げる先に立つ影は−「悪魔よわたしに乗り移れ! 悪魔こそ主、力そして栄光なり…」

神父 に乗り移った異星人、その怪力と眼光につぎつぎ倒されるコサック兵 鉄道管理局にモスクワからの緊急打電「"つぎのポイントで列車を停めろ!"…脱線させる…?乗客の命は?!」

リー&カッシングと相対峙する異星人「 仲間がたくさんいたが、わたしだけが地球に取り残された…それ以来、恐竜や魚に棲みついて生きてきた…地球の歴史はわたしの歴史 撃ってみろ、地球も消滅するぞ!」…全く耳を貸さずに銃をかまえるリー(爆)に慌てて「待ってくれ! 仲間を導きたい…」と、かなり唐突伏線なしにワラワラ起き出す 死体 たち?!

うーらうーらと屍者の群に追い詰められ、貨車に逃げ込む乗客たち そしてさしかかる運命の岐路 切り換えられたポイントの向こう 特急列車がこのまま進めば断崖絶壁・死の地獄 まさに 『ゾンビ特急地獄行き』! だがその時床にもぐって連結器を切り離すリー&カッシング


−そして!−

轟音とともに崖下に落ちる機関車
激突炎上・業火の中に消え行く死者たち
直前で停止した貨車から降り立った乗客たちが見下ろす中
燃えあがる炎と黒煙は遥かな星を目指すかのように高く、高く−
(完)


…という作品なんですが!

イヤなんつーか、話には聞いてましたがなかなか深い作品ですねー 「一寸先は闇」 というか 全く読めない展開 で(爆)「ザ・ダーク」「宇宙からきたツタンカーメン」(どちらも未見=泣)と相通じるモノがあるという(真紅の瞳に見つめられると白目をむいて目鼻口耳、血を吹き出して絶命す−てイメージはスゴく秀逸なんですけども)

しかしリー演じる(実質主役の…って、冒頭モノローグが一人称語りだからそうなんでしょう、たぶん)サクストン隊長のキャラ設定がムチャクチャ凶悪! 劇中「死んだ人たちの事は?あなたの責任なのよ!悪く思わないの?!」と詰られたのに「荷物係りと泥棒に?!…思わないね!」とキッパリ言い切る非道ぶり(笑) 宇宙人の懐柔作(?)にも一切動じぬその姿勢、まさに「退かず、媚びず、顧みず!」


…というわけで、きまぐれムービーシアター第215回

「ゾンビ特急地獄行き」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」