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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第246回
ゴースト・イン・京都


…というわけで、今回の作品は!

「ヘンな日本」のこの一本!

ゴースト・イン・京都(THE HOUSE WHERE EVIL DWELLS)だっ!

ストーリー


−越畑 京都 天保11(1840年)−

薄暗い山道を、提灯片手に家路の サムライ
だがその眼に飛び込んだのは 障子越しに 不義密通 、肌を重ねる男女の姿−
驚愕・逆上、怒髪天をつく勢いでスラリ抜刀 姦夫姦婦をメッタ斬り! …フ、と見渡せば 辺り一面血の池地獄 呆然と立ち尽すサムライが手にした刀を逆手に握り そのままズブリと ハラキリ を!

−そしてそれから月日は流れ 20世紀の現代日本−

アメリカ人の日本文化研究家テッド、日本に住んでる友人アレックスの紹介で 一家で引越し、古い家屋のイイ出物。 だがそれにはワケがあり? 実はこの物件 言わずと知れた先の 惨劇武家屋敷  縺れ絡まり愛憎怨怒 成仏できぬ男女の恨み この地に縛られ "TATARI" を成す!

と、まぁコレ古くは「ヘルハウス」「悪魔の棲む家」から「ポルターガイスト」「ホーンティング」にいたる "ハコモノホラー" (今創った!)の一系統 なんです、が!  京都 市右京区嵯峨 "越畑" 、そりゃま「京都」に違いはないが 「東京見物=小笠原」的ほとんどギリギリ反則行為!(なのか?)

てなわけで「京都」を舞台としながらも、およそ「雅」を感じさせない 田舎の風情 が延々と(笑) …と、言いつつも「ヘンな日本」といいながら 実は本作(キチンとロケも行って)  「勘違い度」が極小レベル  ある意味(逆に) 「ヘンな『日本を舞台の映画』」 (ややこしー!)

最初は 「異文化」 に戸惑いながらも それなりに慣れ親しんできた一家であったが(娘の観ている番組が、 特撮ヒーロー物 (=ジャッカー電撃隊?)というのがなんだか濃すぎ)  盆踊り の夜、テッドが女の幽霊に魅せられてから徐々に忍び寄る恐怖の足音?!

アレックスのはからいで 出版社を紹介されたテッドが招かれ 銀座 の接待 バーのホステス姐ーちゃんが踊る最中にいつしかあの日の幽霊の顔  「My name is OTAMI…」

またえらく英語に堪能な(笑)…で思い出したが本作品  『 基本的』 に日本人は「日本語」を、アメリカ人は「英語」で会話 (そりゃそんなの当たり前−でないのが「当たり前」、だから変!)それゆえ最初英語で応対していた姐ーちゃんが、熱徳利を注文したのがアメリカ人と知り 「え?ウソ、熱燗だってー?」と素に戻って(日本語で)笑うなど「一発ギャグ」(?)が生きてきて (と、話の本筋と関係ないところでヘンに受けたり感心(?)するうち ますます激しく 怪異 な現象!!)

床の間に飾った がグサリと机に突き刺さり 食器が突然宙を舞い…と、いわゆる「 ポルターガイスト (=騒霊)」なんですが、コレ全て  眼には見えない (注;劇中人物には) 幽霊 たちが 手で ベタにやっているので映像的にはなんだか変、スゴク変!!

そんなこんなで あまりの怪事にとうとう近所の に 相談に? (そこで聞いた因縁話−)

「あれは惨殺事件のあった家なのです…昔、オタミという若妻がおり−」
夫を疎み、その弟子(?)と密通 妻の不貞を知った夫シュウゴロウは二人を惨殺、自らも自刃し果てたという。 その時妻が小心な若者マサノリを力づけるため、 魔女 の元を訪れて− という逸話も披露。 この「魔女の庵」が(こればかりは)いかにも怪しげ なんだかホッと一安心(笑…とか言いながら 外でグルグル水車が廻り、中でゴトゴト杵を打つなど まだまだ油断できない(?)考証ぶりが)

そうこうするうち、さらにヒートの超常現象
椀のスープに不気味な顔が映ったり (オタミの霊にとりつかれ)妻ローラがアレックスと 不倫 に走り 真珠島に取材のテッドが 海女 のオタミにたぶらかされて溺れかけたり 娘エミーが 巨大なカニ に襲われ重傷負って入院したり、と ようやくエンジン全開フル回転! ついにたまらず先の僧侶に救いを求め−

「あなた方は悪霊の家に住みました…彼らは家から出られぬ定め、国にお帰りなさい」 と諭されての 明朝出立決意を固め、今宵一夜の 悪霊払い  経を唱えて香を焚き、もがき苦しむ悪霊たちがたまらず外へ飛び出たスキに戸口にお札  「明朝また参るまで、中に誰も入れぬよう」

やれこれで助かった、−とヒシと抱きしめる夫をつき放し「ダメなの…わたしアレックスと関係を…!」 唖然呆然愕然のテッド その時戸口を叩く音 「ローラはいるか?!」とアレックスの声− (朝まで誰も入れぬよう) 怒り心頭 僧侶の言葉も忘れてか ガラリ戸を開け放つテッド(そのスキにそそくさ駆け込む悪霊たち) いきなり友を殴りつけ?!

一人の女を奪い合い 死闘激闘  夫 VS 間男
だが徐々に夫テッドが劣勢に? −と見るや、ス…とシュウゴロウが憑りついて たちまち炸裂 カラテ技!(今度は間男マサノリ憑依 激しく応酬カラテとカラテ!!) さらにオタミが憑依した ローラが刀を差し出して、チャンチャンバララ チャンバララ 丁丁発止と切り結び 刀を奪い二刀流 ついにフィニッシュ・ 首チョンパ !!

ヨヨ、と駆け寄る妻ローラ(=オタミ) それをブスリとシュウジロウ(=テッド) …フ、と見渡せば 辺り一面血の池地獄 手にした刀を逆手に握り そのままズブリと ハラキリ を!(巡る因果は糸車− 百年前の惨劇の 己が姿の写し絵を 嬉々と見下ろす三悪霊)

またいつの日にか幾清掃 尽きぬ怨みをはらすまで
−完−


…という作品なんですが!

なんかとてつもないB級ホラーのくせに、日本の描写がメチャクチャまとも(『じぬんをぐろぐろ』的なモノを期待したら大ハズレ)−とナントモ妙な作品ですが 主人公(というかシナリオ構成)の「日本通ぶり」がマジ只者ではなく、妻が買ってきた 能面 「翁か?イヤ、孫次郎だな」って、そんなの「フツーの日本人」は知りませんってば!(そのわりに『武士の妻女が密通すれば、 姦夫姦婦を重ね斬っても咎めなし』…のはずなのに夫が切腹するのは変なんですけど確信犯?)

また前回レビューの 「燃えよニンジャ」に続いて スーザン・ジョージ 「夫の友人と不倫する人妻」 役で出演ですが(製作年度もほぼ同年)この辺りのシンクロぶりも研究の余地があるやも知れず(笑)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第246回

「ゴースト・イン・京都」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」