| きまぐれムービーシアター |
心に残るあの迷作を!
世界の怪作・奇作 大集合!
「お楽しみはここまでだ!」
第255回
ブラッダ
…というわけで、今回の作品は!
ブラッダ(THEY NEST)だっ!
ストーリー
雷鳴轟く嵐の航海 船倉で膝をかかえて震える黒人− をドヤドヤと取り囲み、粘着テープでグルグル"簀巻" 荒波めがけ放り込み?! −やがて小島に流れ着き打ち上げられた死体の
口
を ベッタリふさいだテープを中より"カリ…カリ…"と食い破り
這い出る黒く光る影
。
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その小島にやってきたのは主人公で外科医のベン。 妻との離婚のゴタゴタから
アルコール
に手を染めて スッカリ今では依存症。 長期に渡るリハビリも、運び込まれた急患に握ったメスがプルプル震え 「"長い休暇"を取るように」と、事実上の引退勧告ドロップアウト−
スッカリ打ちのめされ 離婚前に妻と買った『(苦い)想いでの家』のあるこの島に渡ってきたわけなんです、が! ここでもまた『余所者』に対するイヤガラセを受けるなど 踏んだり蹴ったりの人生に咲いた可憐な花ひとつ−
冷たい視線の島民の中、主人公に好意を寄せるヒロイン・ネル
パッと見さえない主人公がなぜかモテモテ
(死語)−実写で「コレ」を見せられるとなんだか不自然アリアリですが(笑) 若干上向き上昇気分で開けるキッチン冷蔵庫・チキンにビッシリ
黒山の蟲
!!
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学名 "ブラッダ・ケルベルス" アフリカを原産とする ゴキブリ の一種で他の生物を宿主とし、 卵を孵化繁殖 させる 寄生 生物− 当然アメリカ国内には「いないはず」の昆虫が何故?! −って、それは始めのプロローグ。 アフリカ籍の船舶の「汚染された」船員を病理隔離のその後にっ−! …と、そんなことよりこの 怪蟲 が 子供図鑑に写真図版 で載っているのに只吃驚!(爆)
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てなわけで 徐々に、徐々に侵食浸透していく闇影。 原因不明の死をとげる島民たちに 「まさか?」の疑念を抱いたベンが「検死」を決行。 メスで捌いた屍体の腹の、
喰い荒された
虚ろにギッチリ孵化寸前の
蟲の群
!!(ヒィ〜ッ!)
…っと、この「ブラッダ」 前回レビューの
「ザ・ネスト」とは違い 人とゴキブリの「絡み」のシーンに
「良く出来たモデルとCG」
を使い 最先端の技術で見せ場を作っているんです、が! その反面"生理的不快感"においてはやはり
「ホンモノ」
に遠く及ばず− ってのも「この手の映画」の技術の見せ方・勘所(かと言って
「大蜥蜴の怪」や
「巨大蟻の帝国」のように 「ナンでもカンでもホンモノを」使えばいいというものでもないんですが−)
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そんなこんなで物語もいよいよ後半ラストスパート 新たな進化・
飛翔能力
を得たゴキブリたちが(ってもともとゴキって飛ぶのでは?)黒き翼をはためかせ雲霞のごとく舞いあがるっ! …のその前すでに地を這う群が島の全土を密かに覆い 危機を報せに走る主人公たちの眼前で 村人たちがボコボコ腹を波打たせ、バシャバシャ吐き出す
血ゲロ
のしぶきに
ゴジョゴジョ蠢く蟲・蟲・蟲
!!(ドヒャ〜ッ!)
(その頃一方 送られたサンプル=死骸より"ブラッダ"による生物汚染の事実を確認した当局は 防疫駆除隊を島に送ることになったの、だが−)
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女子供を優先に、島からの脱出を図るベンたちであったが、ひとり自宅の納屋に取り残された少年を救出する間に逃げ遅れ 飛行ブラッダの軍勢に包囲され、島一軒のレストランに閉じ込められてしまうことに?!(この時、ショックより呼吸困難に陥った少年の喉を切開・気道確保=
「アナコンダ」
の"アレ"ですな− の術式を行うことにより、主人公ベンが医師として(アル中からも)立ち直る描写がサラリと入っているあたりがなかなか秀逸)
だがその時降り注ぐ雨(=冒頭、不漁の原因と噂されてた酸性雨?)によりブラッダが活動休止のそのスキに、ボートの残る波止場にダッシュ! しかしあと一歩のところで雨降り止み湧き上がる黒雲・絶対絶命?! とっさの機転でひっくり返したボートの中に潜り込む、耳に届くは島に近づくエンジン音−
「
救助信号
を!」
シュボッと打ち上げヒュルルと落ちるその先は−
『波止場の給油所・漏れたガソリン』
…という作品なんですが!
イヤ意外とよくできた佳作− ってか「この手の映画」には珍しく(?)はりめぐらされた伏線がラストに向けムダなく収束していく作劇手法は大変丁寧な仕事っぷりで、フツーに映画として観てオモシロイ!− …ってのが高評価に結びつくとは限らないない− のが「この手の映画」の常でして(笑)
想い返せば昨今の「動物パニックもの」の復権・ジャンルムービーとしての定着には、
近年著しく進歩したCGI
の功績・大とは思うんです、が−
…というわけで、きまぐれムービーシアター第255回
「ブラッダ」をお送りしました!
「お楽しみはここまでだ!」