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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第261回
血塗られた墓標


…というわけで、今回の作品は!

「美女の悲鳴」のこの一本!

血塗られた墓標(THE MASK OF SATAN)だっ!

ストーリー


さて先日(2004/08/08)『 「キング・コング」 の女優フェイ・レィ死去』のニュースが新聞誌上等(けっこう大きく)報じられたとこです、が−

「まだ生きてたのぉッ?!」
(ってイヤ冗談、心からご冥福をお祈りしますが=合掌)


…しかし「享年96歳」てのは結構ワンダー!『アーサー・C・クラークがまだ生きてる』(2004/08/15現在)のもさほど驚くに当たらないかも?(閑話休題) …と、それはさておき略歴紹介の 「叫び声の女王」とはいかがなものか(苦笑)− てなわけで スクリーミング・クィーンの始祖を偲んで 「元祖」 スクリーミング・クィーン=バーバラ・スティールの代表作にして"イタリアンホラーの父"マリオ・バーヴァのデビュー作 「血塗られた墓標」の登場だッ!

「17世紀 悪魔はこの世に実在した。
 兄が弟を、父が息子を密告し 処刑の直前 体に『悪魔の刻印』を押した…!」
(OPナレーション)

…ジュ!と煙をあげる絹の柔肌・苦悶の呻き。 今まさに 「魔女」 として処刑されんとする貴族の娘(名はアーサ)裁判官として有罪の判決を、そして親族としての絶縁を告げる実の兄− オォ!これぞまさしく(無実の罪をきせられた)

「まさかの時の宗教裁判!」 (悪魔的笑)
と、思いきや?

「…悪魔の名において お前を呪い続けてやる!」 (ってマジじゃないすか〜!)

さらに一面ビッシリ の生えた 『悪魔の仮面』 大ハンマー で打ちつけて(ドヒャァ〜ッ!)「灰になるまで焼き尽くせ!」って(そこまでやるゥ?)て感じですが(柱に繋がれ)汗にぬめ光る肌で悶え狂うバーバラ・スティールがなんともエロエロ〜ッ(爆)

(で、結局 "悪魔の仕業"か突然の嵐に炎もかき消え「魔女」アーサの棺は 先祖の霊廟に納められることになったんです、が−?!)

−そしてそれから2世紀が過ぎ−


学会に向かう途上のクルーバヤン医師と助手のアンドレ。 馬車の故障からふと立ち寄った古寂れた 礼拝堂 で見たモノは棺に眠る伝説の 魔女 (と、突如襲来・吸血コウモリ!)奮戦の最中振り回したステッキが 石棺 を粉砕(って、どんな力?!)現れた魔女の 仮面 をベキベキと剥がしてみれば(200年前のモノとは思えぬ)ほぼ生前の姿を保った ミイラ 化死体(釘穴の開いた顔の上をカソコソとサソリが這いまわるのがなんとも不気味〜ッ!)

修理が終わったことを告げる御者の声に霊廟を後にするふたり だがその時(コウモリとの格闘で)傷ついた指先から飛び散った がポタリ、ポタリと虚ろな魔女の目の中に−

外に出たふたりに鈴ふる声 「あなた方は誰?どんなご用?」
儚げにたたずむ美少女に(廃墟と思い)無断で礼拝堂に入った非礼を詫びるふたりに 「…わたしの父は修理を拒みました  ここは呪われた礼拝堂 なのです…」と答える領主の娘・カーチャ姫 (旅の途中であることを告げ)「…さよならは言いません また会えるから!」と情熱のアンドレ(って、あまりに衝動早すぎない?!) で、結局「無断進入」の非は詫びるも「器物損壊」には知らぬ顔で出立のふたりであったが−?!

「2世紀前の今日…」
長年つかえる召使(つか観客)に伝説を語る領主・バイダ公。 悪魔に仕えるアーサ姫とヤブーティチ公、ふたりを処刑した日からちょうど100年(1世紀前)突如の地震に礼拝堂が崩壊し(アーサに瓜ふたつの)マーシャ姫が謎の死を遂げ−
「カーチャの顔もよく似ている…復讐がまた繰り返すのか?」

一方その頃−
空洞 の魔女の にグジュグジュ盛りあがる奇怪な 粘液 、そして放つ怪しい光)
「…目覚めよ ヤブーティチ …目覚めよ!」その声をうけ "罪人(とがびと)の墓"から復活するヤブーティチ 仮面を自らベリリと剥がすと−! …なんか(極々)フツーの顔が(土中なのに"鮮度"上々?)

その夜更け、ただならぬ気配に寝所でガバと身を起すバイダ公("ナニモノか"が迫る視点が通過する度、壁布が風はらみ 暖炉が火を吹き 鎧や調度がつぎつぎ倒れるパワフル描写がなんともナイス!) 迫る影に咄嗟に十字架バ!と突きつけ 逃げさる後に飛びこんできたカーチャと弟 その目に映るは発作を起こした父の姿

「すぐに医者を!」「−今日あった人が確か宿に!」 教授の元に闇から現れる黒塗りの 馬車 だがその 御者 の顔は−?!

(と、いうわけで以下)
礼拝堂へと連れられた教授が 「より生者に近づいた」魔女の口づけを受け− その翌朝、冷たい骸のダイバ公(首には2本のキバのあと) 近くの川辺で同じ死に様の御者の死体が見つかって 城に呼ばれたアンドレが"迎えの馬車を見た"という宿の少女に御者の姿を尋ねると、指さす先には壁にかかった 肖像画 =悪魔の使徒のヤブーティチ?! …てな展開になるんです、が

イヤなんつーか(各シーンの映像表現は素晴らしいんですが) ある意味 「その場をしのげばそれでよし!」 貸本怪奇漫画 的といいましょうか(汗)

(まぁ、そんなこんなで)碑文を解読した神父の元へ走るアンドレ 「…日没までにヤブーティチの墓を!」暴いてみればそこには眠る教授の姿?! (額にあてた十字架からジュ、と煙が)「…迷える死者に安息を!」と 目に釘 突き刺す悪魔封じを。

(陽が沈む前に魔女の目を突き刺すのだ!) だがすでに時遅し、カーチャの血と魂を吸い取ったアーサの姿が見る見るうちに若返り 苦痛に歪むカーチャの顔には深く刻まれゆくシワが−

「間に合ったか!」ヒシと抱き合うアンドレ&カーチャ(偽)「−私を殺そうとしたわ…手遅れになる前に早く!」台座に眠るアーサ(偽)めがけ 鉄杭 を振り上げるアンドレの背後、クククと笑う偽カーチャ(だが−!)

「−?!」
寸前、アンドレの目にとまったのは「魔女」の胸にかけられた家宝の 十字架  (まさか?!)偽カーチャの肩をグィとつかんだその拍子、ハラリとはだけたドレスの下には剥き出しになった 内臓 が?!  「…わたしはアーサ! 彼女は死んだわ!!」 と地獄の哄笑(目の魔力に魅入られて ス…と意識が遠のく瞬間)ドドドと飛びこむ村人&神父  (弱々しく) 「…この女が魔女だ!」


うず高くつまれた薪に放たれる
「2世紀前、嵐により悪魔は炎から生きのびた。 だが今、娘の犠牲により呪いは終わった…!」 神父の慰め(?)の言葉も耳に届かぬ悲嘆のアンドレ(ちなみにヤブーティチはかなりアッサリやられてます) ゴゥゴゥと燃えさかる炎の中に呪詛の叫びとともに呑みこまれる魔女 と、その時−

「!」 ピクン、と動くカーチャの手。 あたかも生気が逆流するよう、若さと命が満ち溢れてきて−
「カーチャ!」 意識を取り戻した目に飛び込むは恋人の姿。 熱い口づけをかわす二人のうえに 神の祝福のあらん、ことを−
(完)


…という作品なんですが!

イヤもぅひたすら ギミック!ギミック!!ギミック!!!
「広げた風呂敷どーたたむ?」 てな少年漫画の綱渡り連載的展開 ほとんどストーリー破綻一歩手前という感じですが バーバラ・スティール("スクリーミング…"てわりに あまり叫んでる印象ないんですが) に免じてここはよし、としときましょかねー

(しかし子供の時に読んだ 『コレ』 はちょっとないんじゃないかと)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第261回

「血塗られた墓標」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」