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きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第266回
バイオニック・マーダラー


…というわけで、今回の作品は!
「当時の読者」なら覚えようとしても忘れられない

「知る人ぞ知る」この一本!

バイオニック・マーダラー(SILENT RAGE)だっ!

ストーリー


数々のB級アクション映画のヒット作、または全米超人気番組の主演等で 知らぬ者のない(たぶん)チャック・ノリス(おそらく)ほとんど知られていない、だが『特定の読者』にはそのレビューが鮮烈な印象を残した(まぁ少なくとも、個人的には)未見の怪作 それがこの「バイオニック・マーダラー」!! (…でもレビューには「チャック・ノリス」のことどこにも書いてないんですよね〜)

冒頭イキナリ を手にしたキ●ガイが家庭の主婦を追いかけ回す!

…はいいんですけどどうにもキ●ガイのポジションが今イチ分からず不明瞭(間借りしてる下宿人かはたまた息子か使用人か)で、そいつが突然(ホントに!)発狂・殺人をおっぱじめるので もぅ見ているこちらは「なぜ?の嵐」(汗)

(ま、それは些細な問題なのか)
近所の通報にかけつけた保安官(=主人公のダン・スティーブンスことチャック・ノリス)に一度は捕縛される、ものの 連行するパトカーの中で 「後ろ手の手錠を千切り」「ドアを蹴破り」大暴れ! で、結局 一斉射撃のハチの巣状態=瀕死のところを主治医の手により運ばれたのはバイオ関係研究所。 手の施しようがない重傷に「どうせ死ぬなら」試した試薬に爆発的に高まる治癒力=スゥーとメスで開いた傷もがみるみる閉じてゆくほどに−

そうかこいつはバイオニックな改造人間 それで先の怪力ぶりも! …と、どうやらソレは天然素材 ココには心因治療を受けに来ていただけのよう−って、ここでまたよくわかんないのがこの『研究所』 一応劇中「遺伝子工学など分子医学の〜」という説明があるも、中は病院のようでもあるしそもそもなぜ「精神科」が?(脚本が粗いか字幕が誤訳かはたまた手近なところでロケハンしたか)それも『些細』ということで−(いいのか?)

てなわけでロビーで待機の保安官が偶然であった美女ひとり キ●ガイの主治医の妹にして施設の職員、そして別れた(?)かっての恋人− 「手は尽くしたがダメでした(ウソ)」と告げられ帰る車の中で(←女が運転)「ムダよもぅ泣かされやしない あなたと寝る気なんかないんだから!」と言った次のカットで裸で抱きあうベッドのふたり(この切り返しタイミングあまりに唐突ほとんどギャグに)

てな感じで 保安官が酒場のゴロツキを得意のカラテで一掃したり、とイチャイチャしているうちに着々と進む研究 「あの薬の効果が立証されたら、ケガも病気もすべて治る!」と究極医療に燃えるスタッフにひとり疑問を投げるかっての主治医(一変した遺伝子構造をモニターで見て)「…人間のモノじゃない、人の手になる怪物だ。この男は死なせたほうがいい!」それを聞き、カッと見開くキ●ガイの目?!(しっかしこいつ とっくに完治してるはずがいつもベッドで寝てるのはナゼ?)

防衛本能の発動か、それとも狂気のなせるわざか− 施設を抜け出し主治医の家に現れたキ●ガイ、至近距離からの銃弾を受けようが階段から転げ落ち首の骨が折れようとも数瞬後にはすぐに復活。 主治医を そしてその妻を虐殺したところに帰ってきた保安官の恋人 あわやのところで危機を逃れるわけです、が『殺しても死なない』という「絵になる素材」が『何事もなかったかのように起きあがる』でのみ表現されるはいかがなものか(…って、だいたい「殺しの手段」も「首を締める」か「頭を壁に打ちつける」ばっかで 被害者・加害者双方ともに『特殊メイク』というものが存しないんですよねー この映画)

そんなこんなで(「行方不明」に大騒ぎのところ)ズタボロで「帰ってきた」キ●ガイに驚愕のスタッフ。 さらに保安官から主治医(=仲間のひとり)が「ナニモノか」に殺されたことを聞くにおよんで【=全てを理解=】遂にキ●ガイ抹殺を決意するも なにせ相手は『不死身の怪物』結局全員返り討ち…って、フツーここらで主人公に「謎解き」が行われるのがお約束、なんですがそれは結局永遠の謎(どーでもいいけどこのシーン、病院(じゃないけど)に飾ってあるとは思えない不気味な絵が気になって気になって)

かくて野に解き放たれたケダモノが病院内でガッツンガッツン大暴れ!(今までナゼ従っていたのかナゾ、ですが)異変を聞きつけかけつけた主人公と【再度=最後】の決戦!!

ピストル全弾撃ち尽くし、からガシャンとはるかにダイブ−死んだ、と思って近づけば急に首締め そのままゴロゴロゴロゴロ(この移動距離がまた長いッ!)主人公の危機に恋人が咄嗟の機転でパトカー乗込みアクセルダッシュ!(これまた激突直前「真正面」→「横をかすめる」切り返しのカットがなんともビミョ〜なんですが)だが(またまた)復活のキ●ガイがバンパーにつかまり(地面を引きずられながらも)その身を車内に押しこんで−

「飛び降りるんだ!!」

コントロールを失い(キ●ガイを乗せたまま)崖っぷちから暴走車輛
激突炎上大爆破の車内から転がり出る火ダルマの殺人鬼。 だがその身をザンブと湖に−(ブクブク泡立ち)ザザ、と現れた体には火傷の跡ひとつなし−

(さらに続くよ底無しバトル)
「カラテパンチ」に「カラテキック」−保安官の攻撃がHITするたび宙を舞いドゥ、と倒れるマーダラー(だがふたたび、みたび−)『回復力』は格段にアップしたも『耐久力』に変わりなし− で、一応攻撃『効く』んですが なにせ相手は無限のスタミナ(?)いずれジリ貧・勝機なし?!−(と、そこに発見)

古い井戸
もつれ・からまり=落とし、落とされ 攻防戦
(だが遂に保安官の投げ技に 奈落の底へと落ちるキ●ガイ!)


(すべてが終わり)ヒシと抱き合い立ち去るふたりのその背後
地の底深くたゆたう水のおもてを割って−
ザバァ、と
−完…?


…という作品なんですが!

さて、昔あった『アニメック』という雑誌の連載コラム『ホンモノより面白い』(笑)「SFヒーロー列伝」 これと季刊映画宝庫が「きまぐれ〜」のルーツというか大いに目指すとこなんですが) じ・つ・は〜 今まで読んだレビューの中で(個人的に)イチバン印象に残ったのが某ビジュアル・ホラー・マガジンに載っていたコレ。

これ読んだ時にスゴク「観たい・観たい・観たい〜ッ!」と思って(なにぶんレンタルショップに置いてない)ようやっと『ワゴンでGET』さぁ、観るぞ〜ッ!…… …っと、まぁ「イロイロ想像してる」時が一番オモシロかったりするんですが(汗)

コレ、製作年度('82)は「ターミネーター」('84)より2年早い、つまり「発想は悪くない」んでしょけど、いかんせん『主役』の殺人鬼が「貧弱な坊や」なもんで(苦笑)せめてこれが「無名のマッチョマン」なら映画史に残る作品に…なったとは思えないですねー ええ、とても(爆)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第266回

「バイオニック・マーダラー」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」