Sponsored Link
きまぐれムービーシアター

  心に残るあの迷作を!
    世界の怪作・奇作 大集合!

「お楽しみはここまでだ!」

第267回
水爆と深海の怪物


…というわけで、今回の作品は!

「お正月には蛸揚げてッ!」のこの一本

水爆と深海の怪物(IT CAME FROM BENEATH THE SEA)だっ!

ストーリー


…てなわけで『正月特番』としてリリース予定(だった)本作品。 いかに「予定は未定にして決定にあらず」が真理であるかと(汗=それはさておき)モデルアニメの巨匠 レイ・ハリーハウゼンが 「原子怪獣現わる」に続いて送る第2弾!!

『水爆実験による放射能の影響で突然変異、巨大化した大ダコがサンフランシスコに上陸、金門橋にからみつく! あまりにも有名な、ハリーハウゼンの手による「6本足のタコ」が大暴れする大怪獣映画! 』と、永らく話には聞いていたものの つい最近まで観る機会がなかった結構「幻の作品」だったわけです、が

『百聞は一見にしかず』とはまさにこのこと!
(子供心に幾つかスッカリ騙されてたのはまた後の講釈で)

「長年 謎に包まれていた宇宙そして海。
だが原子力時代を迎えた今− 自然界に人知を超えるものはないと信じられていた…」
(OPナレーションより)

数ヶ月に及ぶ燃料実験、外壁には新しい合金が開発され 完成した最新鋭の武器=原子力潜水艦
『食べて寝るだけ たまにボタンを押せばいい』お気楽のテスト航行に乗組員もダラケ気味−に突如走る緊迫の異変=ソナーに迫るナニモノかの影−その大きさ・速度ともに潜水艦かそれ以上?! 急速潜行も逃げ切れずに艦と接触 ピクリとも動けぬ状態に放射能漏れの警告アラーム だがその反応は船外から−?

ダイバーの手により爆薬を仕掛け、かろうじて脱出に成功するも 操舵に残された組織は正体不明− その謎を解くべくその道の権威が研究にあたることになったのだが−。

潜水艦の艦長ピート中佐 分析生物学の父カーター教授 そして紅一点、海洋生物学者のジョイス博士。 この3人がチームを組んで問題解決にあたるわけですが、ハッキリ言って『マッチョ』の艦長 やることがなく(笑) ブラブラしては寝不足が続きイライラしてるジョイス博士にちょっかい出しては怒られたり−って、最近コレと似たのを観たような?…って『ゴジラ FINAL WARS』!(爆)(イヤしかし『怪獣映画に女性学者』は多い、多い。(平成ガメラの長峰とか) 「ムリなく最前線にキャスティング」するためかどうかは知りませんが 本作なんかもそのハシリ?)

(そんなこんなで)
結果わかった正体−ソレはタコ

水爆実験の影響により、海溝深く生息する未知の巨大生物が放射能に汚染され、その放射能を魚が感知するため「エサに餓え、新たな食糧(人間=哺乳類を含む高等動物)を求め浮上したもの−と、まぁ「風が吹けば〜」のような話ですが(笑)『航行中の船を襲い 陸にあがって人を喰う』一連の「お約束」の行動に(それなりの)説明つくのが大したモノ
(てか『最初からデカかった』のか〜ッ?!)

最初は半信半疑の(つか全然信じてない)当局も 新たな被害に遭った漁船の生き残りの証言を聞くに及んで大・大規模の捜索開始(『…北太平洋は封鎖され大陸間の貿易も麻痺』って、そんな権限アメリカにあり?)戦艦上からドッカンドッカン爆雷を投下するシーンが大迫力! …って、どうやらコレ「ありもの」のニュース素材の流用っぽいんですが編集巧みで全然OK♪

最も怪しいポイントの浜− 横転した車に人影なく、周囲の砂に無数の窪み?!(当然吸盤)
現地に調査におもむいた艦長と博士が甘いロマンスにひたったりする前に ついに現れた山のようなその姿!! 間一髪脱出に成功、報道された事件は世界中の知るところとなり サンフランシスコへの上陸をはばむべく、湾内には機雷を設置 金門橋にも電撃ネットを張り巡らし、さらにとどめをさすべく新兵器

ジェット推進の新型魚雷−標的に命中すると銛状に鉤爪が開き肉に食いこみ 遠隔操作で大爆破のシロモノ(一撃で仕留めねば、その逃げる速さはいかな戦艦も追いつけない、と解説) この時集まった記者団に「13世紀にも同様の怪物が現れ、ヨーロッパの街を30年間破壊し続けた」といささかムチャな説明が(笑)

(そうこうするうちソナーに影が)
機雷網を次々突破、電撃ネットにひっかかり金門橋にからみつくあまりに巨大な異形の姿!(この時「イメージを悪くする」と、市当局より許可が下りずにゲリラ撮影の逸話あり) 結局湾内への進入を許し、姿をくらます大ダコに 市民への避難誘導をよびかける中 海面をザバと割った巨大な触手が破壊の限りを!

もーこの触手がデカいデカい!!
つか(カットごとの)「縮尺率」がいーかげん!(爆)
さらにどこまでも伸びる伸びる−

結局タコの『本体』は水際で上陸しないまま、触手だけがウネウネ伸びて建物を次々にぶっ壊していくんですが、それも常に一本ずつの「先っちょ」の仕業−これ総て「予算がない」(金も時間も)の一言につきるんですが 絵的に意外と効果的(後年の「ザ・グリード」なんかにもその系譜が脈々と引き継がれたり)

陸にいては攻撃ができぬ−
と、触手に火炎放射器をバーバー浴びせ次第に海へと追い詰めて(「最初の一撃」を受けた瞬間、『本体ごと』飛んで逃げるのでは? とも思うんですが)

たまらず湾内に逃げたタコに発射の魚雷がガッキと体内! だがあまりに近すぎたために触手に絡みとられ潜水艦の身動き取れず  「魚雷を爆破し怪物もろとも吹っ飛ぶか−」で、爆薬を仕込んだを持ち(タコに艦を離させるため)一人艦長が潜水服で出撃するも 至近距離での爆破の衝撃ソッコー気絶(オイ) 次はわたしが−の副長に「君は急所を知らんだろう?」と教授の出番 に銛を突き刺し 痛みにひるんだ大ダコがその戒めを解き−

「さすが天才教授…距離を取り、魚雷を爆破しろ 艦長の…最後の命令だ!」(by副長)

(二人を見殺し)
大・爆・破ッ!!

粉微塵と砕け散る深海の開物−
その後 浮上した潜水艦のデッキより覗くフレームの中には 海面で手を振るふたりの姿が−(完)


…という作品なんですが!

イヤほんと(そうやって観ると)ホントにタコ、動かない(笑)でも気にならない。
「特撮」場面に予算(時間)を避けない関係上 「本編」に比重がかかってくるわけですが(苦肉の策が功を奏してか)『対怪獣戦』のシミュレーションとして、実に「リアル」な絵になっていて(ラジオにヘリ・警察隊まで動員しての避難誘導の細かなディティール、とか)「無いならないでどーにかする」のは基本のひとつ!

…とは言いつつも
一撃で船を沈める触手につかまった割には潜水艦内いたって平穏」とか
「(最後の爆発から)潜水艦なみの脱出速度で泳いで逃げてる」とか 『どーだかなー』と思うシーンもなきにしも(話に聞いてた『目に魚雷』も違ったし〜ッ!)


…というわけで、きまぐれムービーシアター第267回

「水爆と深海の怪物」をお送りしました!

「お楽しみはここまでだ!」